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漫画レビュー数 3,122件
もっと活躍させてほしかった前島マリエ
個人的には本作を彩る女性、富沢琢矢の元婚約者で本作では普通さが魅力の広瀬和美、銀座にバーを構える琢矢の情報源で才覚を見出すりさ子や仕事一筋ゆえ男からふられたルポライター美村奈緒子、チーフなれど琢矢に逆にアメリカ流を教え込まれて惹かれ合うレイチェル・ヘイズワード(美人研究者、要は才色兼備とするサイトあり)など...この感想を読む
悲惨な最期は自業自得か、間桐さんちのおじさんについて
名前登場人物の大半が悲惨な末路を迎えることで有名な本作であるが、中でもより印象深いのは雁夜という男の末路だろう。あまりに過酷な状況に耐えてきた末に何一つ報われないまま目的を眼前にして息絶え、遺体は残らず蟲の餌になった男、それが彼である。父である男に運命をもてあそばれる少女、桜のために、忌み嫌う魔術師の力を...この感想を読む
アーサー王の願い、その間違いについて
間違いこの作品におけるストーリーの大きなファクターに、願いを叶える為に戦う、というものがある。設定を紐解いてしまえば、生き残った勝者の願いが叶うというもの自体が参加者を集めるための酷い欺瞞であることが明らかになるのであるが、主人公含め、それが明らかになるまでは、その権利を勝ち取るために戦い続けている。しか...この感想を読む
主人公・鼓田ミナレと占いの関係性
泥酔トークが波に乗る……衝撃の幕開けいつ何が起こるかわからない、先の展開が読めない、ラジオ番組のような漫画がある。題名は『波よ聞いてくれ』。作者は沙村広明。2018年現在『月刊アフタヌーン』で連載中だ。主人公は、鼓田ミナレ。20代後半の女性だ。第1話では、札幌のスープカレー店でアルバイトとして勤務する一般人だった...この感想を読む
等身大で見る青い花
レズビアンが見る青い花最初に言うと、私はレズビアンです!百合漫画をリアルな目線で見られる立ち位置にいる私が、人生の中で一番と思える漫画であるこの作品について語っていきたい。作品の世界観について私の知ってる百合漫画は登場人物のほとんどが女の子、むしろ男の存在などその世界に居ないかのように影がない、影が薄いと...この感想を読む
結末に納得がいかない
タイトルの意味恋は雨上がりのように、というこのタイトル。好きだった陸上を諦めてずっと心に雨が降っていたあきらが、店長と出会うことで心に晴れ間が差す、とても素敵なタイトルだと思っていました・・・。そう、思っていました。正直、結論から言って非常に 残 念 な 終わり方をした漫画でした。私自身がハッピーエンド(...この感想を読む
おんな漫画家、東京で家を建てる
建てた理由は不明、売った理由も不明の家 この作品の作者はエッセイ漫画家として不動の地位を築いているが、29歳から30歳にかけての時期になんと一軒家を建てている。 18歳の時に家賃2万8千円のアバートに住んで朝昼晩食パンを食べていたという人間が、土地を買いローンとはいえ一戸建てを建てるまでになったというのは、ものす...この感想を読む
人が人たりえるのに必要なものは、すなわち何であるか
逆かぐや姫この作品のモチーフはおそらくかぐや姫だろう。いや、本来のかぐや姫とは住んでいた星と帰る星が逆ではあるのだが、大きな話の流れはかぐや姫のそれに準拠している。ただ当然、本作はかぐや姫における月と地球をあべこべにしただけのものでは無い。話はあくまで語り部の少女が綴る口伝の物語、あるいは小人の持っていた...この感想を読む
「ぼくらの」の世界
パイロットに選ばれる可能性この作品でパイロットに選ばれた子供たちは、みな地球を救うためにロボットに乗ることに対して適性があると判断された子供たちである。しかしそれは唯一無二の特性と言うわけではない。読者の中にはきっと子供たちのだれかに自分と似た性格、生い立ちをしている人物を見つけたことだろう。例えば、やっ...この感想を読む
ときめきと展開がいい
貧しくても心は豊か、主人公の明るさがいいこの漫画のストーリーは、簡単に言えば、孤児院で育った主人公が大富豪の家にもらわれて、仲間と共に成長していく物語です。この手の物語といえば、けなげな主人公が王子様と出会って幸せになりました、という内容が多いでしょう。困難を乗り越えて、最後はハッピーエンドというお約束が...この感想を読む
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