必要悪の権化
この作品は 典型的なダーテイヒーローで 本当ならゴルゴ13に並ぶ名作に思えるし
どこか ”悪魔のようなあいつ(沢田研二主演)”を思わせる
主役 脇役を含めてほとんど 悪党と言っていいし 刑事ですら悪党に思えるし
氷室に抱かれた女にしても打算 計算 陰謀が渦巻いてるし 女の立場にしても
氷室の魔的魅力と悪魔の頭脳を虜にしようとして逆に隷属ないしは抹殺されてるし
政治家 暴力団ですら飼い犬にしてしまう程の技量 有能な実業家としての表の顔
このシーンが意外と少ない こういう実業家は現実にいてもおかしくないし
”豚は死ね 狼は生きよ”この部分は ゴルゴ13に通じるし
私自身 だらけたら豚になると思ってるし ただ 氷室正人の行動を見てると
意外だが 悪党には情け容赦しない だけど弱い人間 あるいは不遇な人間には
意外と優しい一面がある ふざけたアイドル歌手と才能があるのに報われない歌手
の”すり替え”がその典型だし
成形手術の力でね 氷室はむしろ 必要悪の役目を果たしていたかも
あの 九鬼と3人の息子の成敗たけど あれって現実にありえる話だし
結果的に市民生活を守ったことになる 九鬼みたいな輩は害になるだけだしね
ただ”この手の人種”は役目を果たせば終わる運命だしね
あのラストがいい例かも 梓の裏切り だけど梓は氷室を真底愛してたと思う
だけど ”これ以上上がり過ぎたら 誰かに抹殺される ならば 自らの手で。。。。”
そして氷室も誰かに”眠らせて欲しい”という願い そして姉の良美に会いたい
って思いがあったような気がする 氷室は本当は優しさの塊じゃないかって
思えることがる 先述のすり替えと言い 表の仕事においても 真面目に仕事をしている善人
達には 親切にふるまい 有能な人にプロジェクトを譲ったりしてるしね
裏の顔があまりにも誇張され過ぎて 本当の姿が見えないような気がする
悪を突き進めば 結局悟りを開いて善人になる事もよくある話だし
大悪党に見えて結果的に多くの人々を救ってるような気がする
女性に対しても”おれは女は抱くが淫行はしない”というセリフの通り
三崎の娘には最初は決して手を出さなかったのは まだ高校生で
しかも純粋という事を見抜いていたかも 母親譲りの悪の心が芽生えたからこそ
始めて 毒牙にかけあの世においやったかも 他にも 先般のふざけたアイドル歌手は手を出したあげ
く”すり替え”で悦楽の館-行方不明となり 一方は宝箱のように大切にあつかい芸能界で大成させた
決して手を出していないようだしね
(障害は除去した上で)本当は外道を許さない人柄かも ストーリーには出ていないけど
意外と施設に寄付しているような人物にも思える 氷室が除去した人間は”全て外道”だからね
結局 氷室は必要悪の権化であり 美形のダーテイヒーローの典型かも
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