もっと活躍させてほしかった前島マリエ - 100億の男の感想

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100億の男

5.005.00
画力
4.50
ストーリー
4.00
キャラクター
4.00
設定
4.00
演出
4.50
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もっと活躍させてほしかった前島マリエ

5.05.0
画力
4.5
ストーリー
4.0
キャラクター
4.0
設定
4.0
演出
4.5

目次

個人的には本作を彩る女性陣(銀座にバーLEEを構える富沢琢矢の情報源で才覚を見出だして意味深長な言い方をするりさ子や結局馬鹿な男に惹かれてしまう未亡人で物語に関わる企業の株を持ちながら今は小料理屋しのだを営む篠田冴子、ウェルネス社チーフなれど若さゆえか外国人の富沢琢矢に逆にアメリカ流を教え込まれることとなるレイチェル・ヘイズワード(美人研究者、要は才色兼備とするサイトあり)など)で屈折して御侠、波打つ髪がトレードマークの前島マリエが最も好き。

前島マリエ、その動向

好きでもない男との結婚前提のお見合いを母に画策されるのもあってか、屈折して(因みに彼女を評する時の久我山沙貴程お前が言うか?と思った例を寡聞にして知らない)、富沢琢矢に近付いた後、母に対する反感を見せる。

「殺す」の意味も知らず自分と同じ金持ちの跡取りに混じり、「ちんたらやってらんないわ!」「みんなと同じに賭けて勝ったってつまんないもの!」と真鍋政一が仕切るゲームにはまっていた(他の参加者が笑みを浮かべたのに気付かず、友達と思っていた)。

軍資金を一気に投げ捨てる結果となり、体をはってのゲームへの参加を余儀なくされる。

前島マリエの魅力

身を挺したゲームへの参加を余儀なくされ、ゴリラのような男達に絡まれると「いやよっ! やめてよ、誰があなたたちなんかと……」と拒む。富沢琢矢とでことをすます。

一同に「い……いやあ最高!」「ホント……あたし、見ているだけで感じちゃったわ」「バッチリ楽しませてもらったぜ、マリエ!」の後、「でもさァ、1億8千万も積まれりゃ人前での(自主規制)くらい誰だってやるよなァ!「そうよね、真っ昼間の渋谷のハチ公前ででもできるんじゃない? ね、マリエ」と好き放題言われた挙げ句、「お前なら何でもできるよ、マリエ。なァ、今度は5千万出すから(自主規制)」と提案され、「何ですって……!?」となるも他のゲームの参加者は「そりゃあいい、オレも乗った!」「オレもオレも!」と乗り気。そうなると「ふざけないでよ、なんであたしが(自主規制)しなきゃいけないのよ!」と気丈(しかし「お前、真鍋に20億の借金があるんだぜ。(自主規制)みんなから5千万円ずつ出してもらえばしめて2億5千万! オイシイ話じゃねえか」と言われる)。

お見合いを破談にすべく、居合わせた富沢琢矢が前からの恋人ということにして、「だから富沢さんをずっと以前から……」「富沢さんが部長命令であそこに来るとわかった時から必ず告白しようと二人で決めてたのだけど……」と迫真の演技をした。

「ト・モ・ダ・チ?」「アハハ……友達だってよ!」「こいつァ驚いたな」と一笑に付した後の「なァ、マリエ 世の中にはたった2種類の人間しかいないんだよ…………」「それはな、金を遣う奴と金に使われる奴さ! マリエ、たった今 お前は金に使われる側の人間になってしまったのさ」なる台詞から自分を標的にしていた一同の言いたいこと(彼らは金を使う側、自分は金に使われる側。最早自分は仲間でない)を察し聡明。一笑に付していいのしら? 真鍋クンもあなた達もいつかお金の恐ろしさを知ることになるわ。覚えてらっしゃい」なる台詞もあれば尚よかった。

150億の土地の管理会社の取締役と久我山沙貴から富沢琢矢が聞かされた後、久我山沙貴に未練のない土地を売り…

逃亡を謀った後…

母に知られると富沢琢矢のせいにして、「私…よくわからないうちにあの土地を売らされてしまったの…」と弁明する。「どうせ土地を売ったお金を持ってどこか遠くへ二人だけで行こうとでもいわれたんでしょ!!」「あなたはどこまで男を見る目がないの!騙されているのが何故わからないの!!」と言われて話を進める。母が富沢琢矢に正真正銘の悪党と言うと、泣いて極悪人呼ばわりした。

富沢琢矢が警察に連れていかれそうになって逃走すると、“馬鹿な奴……何故逃げたんだろ。警察で濡れ衣を晴らす方がイイに決まってるのに……”の後“……と、こうしちゃいられないわ。早くお金持って逃げなきゃ。どうせあたしがやったって、すぐにバレちゃうんだから”と思って、当初からの計画通り外国に逃げようとする。

富沢琢矢の怒りを買った後、真鍋政一との株勝負に協力させられる。

久我山天善の好きにさせまいと思う根本健治が力となった後、母の追手は演技で突破した。

様々なことがあって勝負を制した後、母に憤りを見せてから諭す。

こうした面も

「るせんだョ!!ほっとけ!!」(富沢琢矢に30代の女より魅力がないと思われたと思ってすねた時)「ぬかしてろ!!」(富裕層のパーティーで真鍋政一と共に祝勝気分できていた参加者に「なあ、マリエ。お前は、もうこんなとこへくることのできる人間じゃねえんだぜ。とっとと帰んな」と言われた時)などの俗な、ざっくばらんな物言いもある。株の仕手戦に勝って15億を手にした時、真鍋政一達に「ダーハッハッ、それ見ろぃ。私の一人勝ちだぜ。跪いてから真っ昼間の渋谷のハチ公前ででよ、真鍋、お前はお似合いの丸っこい相手と、他の男はダサ中のダサ女と、女は感度もスタイルも抜群の相手とで百合を経験してみやがれ。一人1億8千万恵んでやっぜ。それでも私には4億以上残るもんよ。それだけ積まれりゃ人前での(自主規制)くらい誰だってやるよなァ! お前らの親もうち程でねぇにしても、十分恐ぇんだろ? オイシイ話じゃねえか。えぇっ?」と皮肉を交えつついってもよかった。

お母さまに「あのよ、おふくろ。お前がそんなじゃ親父にもじいちゃんにも顔向けできねぇぜ」と強気に出ても前島マリエの魅力は増したと思う。

前島マリエがこうなっていれば

前島マリエは終盤会社を立ち上げていた。

富沢琢矢は総経理(社長の意)の楊美娟(ヤンメイチュワン)と将来を誓い合い、その(アメリカでの学生時代から共に頭角を現しており、愛の見解に関しては対照的な)ライバル関係の久我山沙貴と最終回でもかかわりを持った。前島マリエは富沢琢矢に協力したが、二人に勝るとも劣らぬ才女となってほしかった。「いくら沙貴さんの親でも、この国の行く末、殊に経済を思えば天善という老害(ここでは乱暴な言い方をせず「ジイさんども」「ぶっ倒し」と言った久我山沙貴の兄の愛人ですれた森下圭と差別化してほしかった)は放っておけないわ。真鍋クンもみんなも失脚させるための力添えを琢矢にしましょ。いいわね?」と真鍋政一達一同を従えて。

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