魔王のあらすじ/作品解説

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魔王

3.753.75
文章力
4.40
ストーリー
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キャラクター
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設定
3.50
演出
3.75
感想数
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魔王のあらすじ・作品解説

魔王は伊坂幸太郎の小説。 一流企業に勤める会社員の安藤は幼い頃に両親を失くし、今は弟と二人で暮らしている。 ある日テレビを観ていると、政治家の犬養が出演していた。犬養は未来党党首で、最近カリスマ的な人気を誇っている。過激な発言が多いことでも有名だが、それがカリスマ性と相乗効果を生み、無党派層なども取り込んで未来党は急速に拡大していた。閉塞感がある今の日本で犬養のような強いリーダーシップのある人間が求められるのを理解しつつも、安藤は徐々に犬養の言動にファシスト的な要素を感じるようになる。たまたま自分の会社の近くで犬養の演説会が開かれることを知った安藤は、ある決意を固めて会場へと向かう。実は安藤には不思議な能力があった。それはふとしたきっかけで分かったのだが、安藤は一定の条件下において他人に自分の思うことを語らせることができるのだ。この能力を使って犬養の発言を操ろうとする安藤であったが、会場では安藤も知っている一人の男が彼の行動を監視していた。

魔王の評価

総合評価
3.753.75
(2件)
文章力
4.404.40
ストーリー
3.503.50
キャラクター
4.004.00
設定
3.503.50
演出
3.753.75

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魔王の感想

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「魔王」という題名に負けている

最後に期待したのに…伊坂幸太郎の作品はどれも後読感が良くて、なるほど!と納得させられる作品が多いのだけれど、この「魔王」に関してはそうではなかった。私にとっては期待はずれの作品でした。結局のところ何が言いたいのか、全くわからない。物語を執筆する前に書く自分自身の中で構想をねるために書いた物としか思えなかった。読者に疑問ばかりを投げかけて、それに対して作者は何も答えてはくれない丸投げ状態となっている。例えば、犬養は結局どんな存在なのかを記していない。悪の政治家なのか、善の政治家なのか?それとも、超能力者なのか、わかっていないくせに、思わせぶりな表現して作品を終わらせてしまっている。主人公の安藤の存在も中途半端。超能力があるのかないのかで、こんなに枚数を使って説明しなくてもいいだろうと思う。どんな意図を持って書こうとしたのかが、わからない作品は読んでいてストレスがたまってしまった。 詩に若...この感想を読む

2.52.5
  • mayurinmayurin
  • 106view
  • 2080文字
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