魔王の評価
魔王についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
魔王の感想
「魔王」という題名に負けている
最後に期待したのに…伊坂幸太郎の作品はどれも後読感が良くて、なるほど!と納得させられる作品が多いのだけれど、この「魔王」に関してはそうではなかった。私にとっては期待はずれの作品でした。結局のところ何が言いたいのか、全くわからない。物語を執筆する前に書く自分自身の中で構想をねるために書いた物としか思えなかった。読者に疑問ばかりを投げかけて、それに対して作者は何も答えてはくれない丸投げ状態となっている。例えば、犬養は結局どんな存在なのかを記していない。悪の政治家なのか、善の政治家なのか?それとも、超能力者なのか、わかっていないくせに、思わせぶりな表現して作品を終わらせてしまっている。主人公の安藤の存在も中途半端。超能力があるのかないのかで、こんなに枚数を使って説明しなくてもいいだろうと思う。どんな意図を持って書こうとしたのかが、わからない作品は読んでいてストレスがたまってしまった。 詩に若...この感想を読む