隠し剣 鬼の爪のあらすじ・作品解説
隠し剣鬼の爪は、人気剣豪小説「隠し剣」の作者藤沢周平の短編小説を山田洋次(監督・脚本)が2002年に公開された「たそがれ清兵衛」に続き映画化した。脚本:山田洋次/朝間義隆、製作総指揮:迫本淳一、音楽:冨田勲、撮影:長沼六男、編集:石井巌が担当しており、2004年10月30日に劇場公開された。 2005年第28回日本アカデミー賞では(作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・音楽賞)にノミネートされた。 キャッチコピー「幕末。愛に生きる侍がいた。」 時代は幕末。3年前に母親を亡くしてしまった下級武士の片桐宗蔵はある日、かつて宗蔵の家に奉公として来ていた百姓の娘である「きえ」と思いがけない再会をする。きえは、以前とは違った寂しげな雰囲気に変わってしまっており、数カ月後に妹の志乃からきえが病であることを知り…。 片桐宗蔵役:永瀬正敏、きえ:松たか子、島田左門:吉岡秀隆が配役されている。
隠し剣 鬼の爪の評価
隠し剣 鬼の爪の感想
タイトルとは違って心温まる時代劇です。
山田洋次原作の時代劇を映画化した作品。幕末の東北。平侍の片桐宗蔵は、母と妹、女中のきえと幸せに暮らしていたが、やがて母は他界、妹ときえは嫁入りしていく。数年後、町で偶然きえと再会した宗蔵は、やつれた姿の彼女に驚く。きえは、嫁ぎ先で酷い扱いを受けていた・・・当時は好きな人と結ばれるという認識がないため、互いに好意があっても現代の恋愛のようにお話が進んでいくわけではない・・・のですが、それ故の純粋な愛情が切なくて、良かったです。特に、ラストでのストレートなきえへの言葉は、かなりぐっときました。宗蔵、かっこいいです!タイトルの隠し剣がどこで出てくるのかと思っていたら、ここで!?という使われ方だったのでびっくりしました(笑)
松たか子ってきれいなんだなぁ、と思った作品
藤沢周平らしい作品なのですが、山田洋次監督が取り組んだ映画でも、どうして真田広之とここまで違うのだろう、という、違いだけが大きく浮き彫りになってしまう作品のような気がします。松たか子扮するきえと永瀬正敏扮する宗蔵のやりとりには、今の日本人が失ってしまった、淡くて美しい恋を見る思いがするのですが、なんとな~く永瀬正敏がちぐはぐな配役に見えて仕方ないのは私だけでしょうか。藤沢周平が描いた顛末は、本の中では淡い恋と共に美しいものに感じられたのに、なぜか映画の中の鬼の爪は、見事!と思うより、眉をひそめて、「えぇぇぇ・・・?」、となってしまうような気がするんですよねぇ。この映画の中で唯一輝いているのは松たか子だったように思います。東北弁を話す松さんはとても美しく、彼女の人生だけを観ていると、とっても素敵なお話なんですよね。何となく今ひとつだなぁ、と思ったのは、役者のせいなのでしょうか。演出のせい...この感想を読む
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