おめえの道を行け。他の誰とも違う、おめえじゃなきゃダメだって場所がきっと見つかるからよ。
桃子の祖母
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映画レビュー数 5,784件
下妻物語は嶽本野ばらの小説が原作で主演を女優の深田恭子とモデルの土屋アンナがつとめる2004年に公開された作品である。 この物語は深田恭子演じるロリータファッションを愛し、刺繍が得意でマイペースな性格の竜ヶ崎桃子が自分のロリータファッションの購入資金を得るために有名ブランドの偽物を売る広告を出した。その広告を見て桃子の元に土屋アンナ演じる特攻服を着て下品で乱暴なヤンキー白百合イチゴが訪れた。性格が正反対の二人が出会い、友情を徐々に深めていく茨城県下妻市を舞台にしたコメディ青春ストーリーである。 作品内にはイチゴのことを桃子が面倒臭いとあしらうシーンが多々あり、特にイチゴの話が長いので要約して桃子がアニメーションや回想でナレーションをして説明しているシーンが複数回あるなど、桃子のマイペースな性格と個性的な考えが独特の世界観を作り出している。 また、この映画は主人公二人以外の出演時間が短い役が多いにも関わらず、篠原涼子や樹木希林、阿部サダヲ、宮迫博之などの有名俳優や芸人が起用されている。
フカキョンとアンナちゃんが一緒に観られる、超お得な作品。しかもファッション性が高く、観ていてビジュアル的にかなり楽しめる作品ですし、ストーリーもかなりおもいしろい。たしか原作が嶽本のばらさんですね。茨城県のゴスロリとヤンキーとの交流、という乙女たちのおもしろい設定が魅力的なんですよね。私はもうこのストーリーに出てくるイチゴ(アンナちゃん)のキャラクターにやられましたね。現地の人びとのおしゃれ服はすべてジャ○コで調達するというストーリはもちろんのこと、高級ブランドのパチもんを手がけている彼女の感覚とか、ほんとにウケます。しかも、かなり感動できる話です。ラストの思いがけないイチゴの使われっぷりにもナイス~、と思ってしまいますね。
ロリータ少女桃子と田舎のヤンキーイチゴの友情を描いた青春ストーリー。最初から最後までハイテンションで、最高に面白かったです!イチゴ役の土屋アンナさん、桃子役の深田恭子さんが完璧に役にはまっていて、時々素なんじゃないかと思うほど。漫才コンビみたいな2人の言動を観ているだけでも楽しめました。他にも樹木希林さん、小池栄子さんや阿部サダヲさんなど、出番が少なくても脇役陣の演技もいい味をだしていて、いたるところに笑える小ネタがあります。派手な色彩の画面と時々入るアニメに違和感を感じる人もいるかもしれませんが、観終わった後は爽快な気分になりました!
中島哲也の作品はどれも面白い。これは断言できるほど、本作も彼の演出が冴え渡っています。特筆するべき点は、ダブル主演の深田恭子と土屋アンナでしょう。ロリータファッションでぶりっ子の竜ヶ崎桃子には深田恭子。ヤンキーで口が悪いけど友達思いの白百合イチゴには土屋アンナ。両者とも素のイメージに近い事もあって、どちらも自然体に演じている印象があった。竜ヶ崎桃子は見た目とは裏腹に腹黒く、あくまで個人主義を貫き通す。一方で見た目は怖い白百合イチゴはそれに反して良家の娘で、家の中では大人しいというギャップ。水と油の関係に見える二人だが、だからこそ深い友情を結ぶ結果になったのだろう。孤高に生きる桃子の変化、イチゴの人生観の変化など、二人のキャラクターが友情と成長をしていく青春コメディながら、非常に見応えのある中島哲也監督の世界観が溶け合った素晴らしい作品だと言えます。
桃子の祖母
ネズミにかじられたボンネットの穴を見事な刺繍で直した桃子を見て、桃子の祖母が言った言葉です。桃子は協調性も無く、友達を作る気も無く、自分の好きなロリータファッションにしか興味が無いのですが、そんな桃子に対して自分の道を行けと祖母が励まし、後押ししたセリフです。
竜ヶ崎桃子
映画の中で小学生の主人公桃子が再婚する母にこの言葉を送ります。その後小学生の桃子が大人になった桃子に、またこの言葉を送ります。