名声なんて、真実じゃないわ。忘れないで。私だって、ただの女の子よ。ひとりの男性の前に立って、その人に愛して欲しいって頼んでるの
アナ・スコット
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ロンドンの美しい街並み、ノッティングヒルを舞台にした、ロジャー・ミッシェル監督によるノッティングヒルの恋人は格差社会の中での純粋な恋を描いたラブストーリーである。 ノッティングヒルでひっそりと旅行雑誌専門店を経営する、ヒュー・グラント演じるバツイチ男性ウイリアム。平凡な毎日に不平も不満もなかったが、ある日書店に、ジュリア・ロバーツ演じるハリウッドスターであるアナがやってくる。ふたりは全く異なった環境を生きながらも、あることがきっかけとなり距離は近づき、アナは誠実なウイリアムの姿に、ウイリアムはハリウッドスターとは思えないオープンで親しみ深いアナに惹かれていく。 また、映画で度々使用される「She」の曲がもどかしいふたりのストーリーを盛り上げている。ハリウッドスターと冴えない男の純粋なる恋心を描いた本作品は、作中のみならず、ハリウッドスターとして活躍するジュリア・ロバーツが演じたことにより、よりリアリティある作品となり、王子と恋に落ちる童話のようなロマンに満ちた映画である。
見てもあまり印象に残らない、「まぁまぁ」なラブコメ映画だったなという感想です。ノッティングヒルの本屋の店主と、大女優のラブストーリーな訳ですが、ヒュー・グラントのちょっとさえない感じも安定してて悪くないけど、「フォー・ウェディング」ほどのウィットは感じないし、「ラブ・アクチュアリー」ほどのオシャレな感じもなく、ハッピーな感じもあんまり感じることなく、エルヴィス・コステロの「She」だけが印象に残っているなぁと思います。この手の格差恋愛の話なら、この映画の下敷きになったとされる「ローマの休日」の方がずっと印象に残るし、面白かったと思います。
純粋に楽しめる恋愛映画。王道なところは「プリティー・ウーマン」に通じるし、身分(?)違いの恋は「ローマの休日」を思い出して楽しめる。ストーリーはほぼ予想通りだけど、だから退屈するというわけではなく安心して見ることができる。主題歌の「She」もストーリーの雰囲気に合っていて、上品で優雅。唯一、日本人だったら眉をひそめてしまうような、失笑してしまうようなシーンがラストのホテルの中であるけれど、それでも作品全体の雰囲気はとてもいい。恋愛って楽しいんだ、とか、明日からがんばろうという前向きになれるようなこんな映画は、週末にでも定期的に鑑賞したい。
登場する俳優さんがあまりヒイキではないのだけれど、ストーリーの面白さに惹かれてみてしまう作品です。ヒイキでない、といいながら、主役の2人ともこのお話ではぴったりとはまっていい味を出していると思います。2人をとりまく人物も数が少ないながら、いろいろと個性的で面白く、それこそ生き馬の目を抜くというようなハリウッドの生活からしたら目からウロコでしょうね。友人、といいながら本当のことは誰も知らない生活ではなくて、彼・彼女の人生のいろんな節目を共有しながらホンワカと日々を暮らしていくのも、たとえ仕事がうまくいかなくて大きなお金を稼げないとしても、一番好きな人とゆったりと暮らしていくが一番と思える映画です。
アナ・スコット
ラストシーンでアナが小さな本屋の店員ウィルに告白するシーンで使われた台詞です。