許されたい人たち - カシオペアの丘での感想

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カシオペアの丘で

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許されたい人たち

4.04.0
文章力
4.0
ストーリー
4.5
キャラクター
4.0
設定
4.5
演出
4.0

4人の幼馴染が大人になって地元で再会する。小学生の時に車椅子生活になり、地元の遊園地で働くトシ。東京で付き合っていたシュンとミッチョはやがて別れ、ミッチョは地元に戻りトシと結婚する。シュンは東京で家庭を築くが、末期がんであることが判明する。テレビのプロデューサーであるユウちゃんが、幼女殺害事件の取材で遊園地を訪れるところから物語が始まる。 テーマは「許されたい人たち」である。「生きるとは?」「人生とは?」「過去とは?」等、やや重いテーマが根底にある。答えのない問いかけをずっとされているように感じる。重い過去や辛い経験が自身の中にないのでピンとこないが、こんなにも大きなものを抱えている人間たちの「生」について思いを馳せてみた。 「あなたの言っていることは正しい。でも正しさだけじゃないんだよ、ひとの気持ちって。」という台詞が印象的に残った。読後感は重いが、大人がじっくり読むのに良い。

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