憧れのまほうつかいの評価
憧れのまほうつかいの感想
イギリスの絵本画家、エロール・ル・カインを訪ねて
さくらももこが、敬愛してやまないイギリスの絵本画家、エロール・ル・カインの作品と出会い、影響を受けつつ漫画家になり、活躍中に、書店で、エロール・ル・カインの訃報(享年47歳)を知ります。それからいくつかのきっかけや出会いがあり、ついには、イギリスまで、彼の生前を知る人たちを訪ねる旅に出て…という話です。普通の旅行記になりそうなところを、そこはさくらももこですから、感動の出会いもなぜかお笑いエピソードが混じってしまい、話はそれて、ますますトホホな話が…となってしまうのは仕方ないです。またそこが、彼女の魅力なのでしょう。とは言え、普段よりは少し真面目な彼女の文章と、たくさんのイラスト、また、エロール・ル・カインの、絵もたくさん収録されているので、さくらももこ好きにも、エロール・ル・カインのファンの方にも、また、イギリス好きの方にも、愛される本になったのではないかと思います。できれば、途中で...この感想を読む
漫画家になったきっかけ
さくらももこの絵・彼女の好きな絵がカラーで掲載されていて、お得感ある一冊。表紙もゴールドできらきらしていて可愛い。少女の頃、多大な影響を受けたのがエロール・ル・カインという画家であるという。確かにさくらももこっぽい(いや、順番としては逆なのだが)!素人ながら、緻密で繊細で優しい世界観が似ていると感じる。他に、旅の様子が面白おかしく綴られている。ウエッジウッドに行ってデェナープレートの絵付け体験をさせてもらっていた。羨ましい。どこぞの田舎町に連れて行かれ、陶芸センターで地味な絵を描かされるのとは大違いである。そしてなんといっても「ライカ」についてのエピソードがいい。そう、たまちゃんのお父さんがいつも持っているライカである。いろいろ詰まった作品。