ぶすの女の子が主人公のファンタジー小説
「きりこは、ぶすである。」(ぶす、が太字で強調してある!)で始まる小説です。 女の子と、その飼い猫(ラムセス2世)の話なので、ほんわかしたファンタジーを想像すると、あまりの「ぶす」の言葉の多さに驚いてしまいます。いかにぶすか、どうぶすか…書いてあるけど、どうやら想像を絶するぶすらしい、と解るのに、時間はあまりかかりません。 「人は、容れ物ばかりに目がいきがちだけど、中身も大事」という事を、きりこが解るまでを書いてあります。ラムセス2世が、話に入る事により、内容の重さが中和されているような気がします。 中身は、ぐいぐい引き込まれる、面白さで、★を5つ、と行きたいのですが、後半の急いでいる所の展開が、あまりにも綺麗にまとまり過ぎて、この話を、ファンタジー小説にし過ぎている気がして。ごめんなさい、★を0.5だけ減らしました。もう少し現実性が欲しかったなあ。 読後感は、綺麗にまとまっているだけあって、爽やかで、良いです。
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