窓の魚のあらすじ/作品解説

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小説レビュー数 3,323件

窓の魚

3.633.63
文章力
3.88
ストーリー
3.38
キャラクター
3.63
設定
3.38
演出
3.50
感想数
4
読んだ人
4

窓の魚の評価

総合評価
3.633.63
(4件)
文章力
3.883.88
ストーリー
3.383.38
キャラクター
3.633.63
設定
3.383.38
演出
3.503.50

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窓の魚の感想

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西加奈子作品中、最高の絶望と狂気! これは恋愛小説ではない!

これは恋愛小説ではない、サイコホラーだ!本作には4人の男女が登場する。それぞれに自分の過去やトラウマ、大小の秘密を持ち、それらを絡めつつ共通の1日を語る、という実験的スタイルで話が進んでいく。2008年、小説新潮に3か月間の連載で発表された。一見するとサスペンスのようでもあり、恋愛小説のようでもある。しかし、好きという感情は含んでいても、本作は恋愛メインの小説ではない。別の人物が同じ出来事を語る中で、次第に真実がわかる、というのは推理モノではよくある展開ではあるが、本作は最後まで細かい所を明かさないので、別々の視点が纏まった時、何かの真実が見える、というスッキリした読後感を望んだ読者は、激しい肩透かしを食らうだろう。女性の死体の素性についてははっきりと語られないし、個々のキャラが行きつく先も明確にならない。スッキリどころか最終章であるアキオの章は中盤以降どす黒い闇だらけで、最後にちょっ...この感想を読む

3.53.5
  • ゆっきーmk-2ゆっきーmk-2
  • 214view
  • 3396文字
PICKUP

春夏秋冬をなぞらえるかのような登場人物

女性に売れた本 第4位という帯が目に付く1冊。「窓の魚」というタイトルからは想像も付かない世界が拡がっていました。まず読み終えた感想は「怖い」。とにかく「人間が怖い」。しかし、誰もが持ち得そうな部分でもあるのです。ナツナツは不安定です。捕らえどころがなく、時にフッとその場からいなくなってしまうような怖さと弱さを孕んでいます。本当か嘘か分からない記憶や幻想に翻弄され、心も身体もすり減らしていきます。それはナツ自身の性質でもあり、付き合っている相手であるアキオの歪んだ愛情のせいでもあります。「生」に対してアツくなれずに、どこか生と死の間を行ったり来たりしているような感覚のナツはまるで蜃気楼に歪む「夏」の陽炎のようです。生と死の狭間に生きているからこそ、そのどちらにも実は誰よりもアツく生きているのかもしれません。トウヤマタバコに依存している青年です。ぶっきらぼうであたりが強い彼は、まるで北風のよ...この感想を読む

3.53.5
  • migisukemigisuke
  • 165view
  • 2033文字

結局どうしたかったのかわからない作品

生粋の西加奈子ファンこの作品は4人の視点からそれぞれ温泉旅行の流れに沿って思い思いのことを振り返ったり考えたり、という構成になっています。時々名前もない人のインタビューのような段落がありますが、それはなんと言いますか、アクセントとして組み込まれている文章で、特別何かを感じたり感情移入するというわけではなく読み進めました。私はこの作品に対して何も感じませんでしたし、よくわからないまま終わってしまったという気持ちがとても強いです。私は「白いしるし」や「うつくしい人」が西加奈子さんにハマるきっかけになった作品で、二作とも最後にかけて力強さを感じましたし、強烈に西ワールドに引き込まれたのを覚えています。だからこそ、一読だけでは理解できないこの作品をどう処理したらいいのか今の時点では決めかねているというのが素直な感想です。他の方の感想を調べてみたのですが、皆さんやはり生粋の西加奈子ファンで、いろ...この感想を読む

3.53.5
  • 紫
  • 1452view
  • 2099文字

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