食堂かたつむりのあらすじ/作品解説

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食堂かたつむり

2.752.75
文章力
3.25
ストーリー
2.75
キャラクター
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設定
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演出
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感想数
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読んだ人
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食堂かたつむりのあらすじ・作品解説

「食堂かたつむり」は、2008年に小川糸によって書かれた中編小説である。イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞し、2010年に映画化もされている。 25歳の倫子は、10年前に母親と不仲になり家を出て、インド人の恋人と暮らしていた。しかし、ある日倫子が仕事から戻ると、一切の家財道具と共に、恋人は姿を消していた。ショックから口がきけなくなった倫子は、傷心のまま実家に戻り、かたつむりを冠した食堂を開く。ここの来客は1日1組で、倫子が作った料理を食べると願いが叶ったり奇跡がたびたび起こったため、もっぱらの評判になる。そんな中、遠い存在だったオカンがガンであることを知る。看病の中で、少しずつオカンとの距離が縮まりつつある中、オカンは残念ながら亡くなってしまう。オカンの自分に対する気持ちを知った倫子に突然、声がもどってきた。オカンへの気持ちを胸に、これからも倫子は心温まる料理を作り続けることを決心したのだった。

食堂かたつむりの評価

総合評価
2.752.75
(4件)
文章力
3.253.25
ストーリー
2.752.75
キャラクター
2.502.50
設定
2.882.88
演出
2.752.75

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食堂かたつむりの感想

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支離滅裂! 思い付きで色々盛り込んだら結果的に売れてしまった雑な作品

おしゃれっぽいけど全てが雑!本作は、一人の若い女性が恋を失い、声を失い、全財産も失い、起死回生の食堂で成功し、確執があった母とも和解する、というサクセスストーリーに見える。しかしはたしてそうだろうか?本当にこれでいいのか、という設定や展開が多数あるし、ストーリーのアウトラインとは別に主人公は感情に欠陥があるのではないか、という描写が目立つ。それが意図的にそう見せているのなら、その欠陥を乗り越えて自分の道を切り開いていく、という話にも見えるがおそらくだが作者の文章力や構成力の欠如によってそう見えているのだと思う。単に雑な作品と言ってもいい。以下で具体的に掘り下げよう。 支離滅裂ポイント1:声が出ないことに意味が無い!愛も金もお気に入りの調理器具も、全てを一夜にして無くして、そのショックで言葉まで失った、という展開は主人公の悲劇性を盛り上げようとするものなのだろうが、実際の文章ではショック...この感想を読む

1.51.5
  • ゆっきーmk-2ゆっきーmk-2
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  • 4776文字
PICKUP

ふんわりテイストながらもテーマはシビアな料金小説

食材を重んじる心主人公・倫子は料理を神聖なものとして経緯を持って扱っているが、料理作中においてその敬意は調理工程と完成品だけでなく、食材にも払われている。食事をすることは命をいただくこと、とは筆者も小学生の時に何度も聞かされたことだが、本書では改めて主人公がそのことに向き合っている。畑から取れた赤カブの味が個体によって違う、と主人公が体感する場面がある。個体差があるということは、それが機械的でない、人間のように不規則な存在であることを意味している。つまり、食肉用の動物だけでなく、野菜にも命のようなものがあり、私たちはそれをいただいている、ということなのだ。その野菜を育てている人物も作中に登場する。これはただ単に物語の展開を広げるという役割だけでなく、料理が完成するまでの過程として描いている。料理人だけでなく、食材の命とそれを育てる人や自然、それらのすべてが一皿の料理を完成させるのに必要...この感想を読む

3.53.5
  • めるりんめるりん
  • 22view
  • 2286文字

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