ミーナの行進のあらすじ/作品解説

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ミーナの行進

4.504.50
文章力
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ストーリー
4.00
キャラクター
4.50
設定
4.25
演出
4.00
感想数
2
読んだ人
5

ミーナの行進の評価

総合評価
4.504.50
(2件)
文章力
5.005.00
ストーリー
4.004.00
キャラクター
4.504.50
設定
4.254.25
演出
4.004.00

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ミーナの行進の感想

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小川洋子作品にしては異色のすっきり感!

小川洋子中期のすっきり三部作の一つ!2003年の「博士の愛した数式」、2004年の「ブラフマンの埋葬」と並んで2006年の本作は、若い女性が選ぶ小川洋子の小説で必ず上位に入る作品と言える。 何と言ってもこの三作は、それ以前の彼女の作品と比較して、キモさやグロさが無く、わかりやすく、文章もさっぱりしているので、中高生にも好んで読まれる。 中でも本作「ミーナの行進」は最もシンプルでキャッチー、そしてイノセントだ。他の作品で小川洋子が多用する特有の不思議さも全く取り入れていない。(こっくりさんは不思議っぽいが当時の流行を表すガジェットと受け取って良いだろう)珍しく主要なキャラクターの多くに名前があり、役割、性格、後日譚までも明確にされていて、読後感も非常にいい。作中に書かれた事実がストーリーの全てであり、他の小川作品に多く見られる、難解だがその分読むたびに複数の解釈を楽しめる、というタイプの...この感想を読む

4.04.0
  • ゆっきーmk-2ゆっきーmk-2
  • 455view
  • 3391文字
PICKUP

日常をわすれ、おとぎ話にひたる

読んでいて心地よい小説『ミーナの行進』は2005年に読売新聞土曜版に連載された小説です。各章ごと起承転結があり、連載小説の醍醐味を味合わせてくれるような小説です。大人になってから、『ミーナの行進』ほど、少女のようなワクワクした気持ちで読んだ小説は初めてでした。あまりにも読んでいる時間が心地よすぎて、読み終えるのがもったいないくらいでした。ミーナとの出会い主人公の朋子は、それまで母と2人でつつましく暮らしていましたが、母の事情で1年間だけ、母の妹宅に居候することになります。その母の妹(朋子にとっては叔母に当たるわけですが)の夫は、フレッシーという清涼飲料水を製造する会社の社長で、ロシア人の母と日本人の父とのハーフで、「髪は栗色でやわらかくカールし、背はそこにいる誰よりも高く、彫の深い目元の」ハンサムな紳士として描かれています。朋子はそのハンサムな紳士のおじさんに導かれ、芦屋にあるおとぎ話のよう...この感想を読む

5.05.0
  • みーみー
  • 5584view
  • 2160文字

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