久しぶりに人を羨ましく思ってしまった
奥田先生の珍しい一人旅奥田英朗のエッセイは野球などスポーツがメインのテーマになっていることが多い。今回読んだこの作品「野球の国」もタイトルの通り色々なところで行われる野球の試合を一人旅で見に行っている。今回の本では沖縄から台湾、東北まで1年に実に6つの場所を巡っている。そしてそれぞれの場所で行われる野球の試合や旅先で感じたことを奥田英朗らしい目線で書いている作品だ。奥田英朗のエッセイは好きだ。彼のエッセイは、エッセイなんてあまり好きではないと思っていた気持ちを覆してくれて本を読むことに幅を与えてくれた。そして今回のこの作品もやはりいいなあと思えるものだった。今までは旅なんて編集者に尻を押されてセッティングされないと面倒くさくて行く気がしないなんて言っていた奥田サン、今回は自ら切符を購入しホテルも予約し、全て自腹で旅にでている。旅に出たかと思えば悪天候に会ったり、電車に乗ろうと思ったら次...この感想を読む
5.05.0
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