そして生活はつづくのあらすじ・作品解説
そして生活はつづくは、俳優や音楽家など多彩な分野で活躍している星野源が始めて綴ったエッセイ作品である。このエッセイ作品は、マガジンハウスのPR誌である「ウフ.」に連載されたもので、単行本版と文庫版が刊行されており、単行本版はマガジンハウスから刊行され、文庫版は文芸春秋から刊行されている。単行本版には、漫画家小田扉の書き下ろし漫画が収録されており、また文庫版には巻末に俳優きたろうとのスペシャル対談の模様が収録されている。 この作品は、作者星野源の日常生活の出来事を格好つけることなく、駄目な部分を駄目なまま自虐的に、そして時折少しの下ネタを混じらせながら綴ったエッセイ作品である。また、子供の頃の思い出なども絡めながら綴られている。そして、このエッセイには作者が仕事で失敗したときに、事務所の社長に自分を全否定するようなことを言われてショックを受け、小学生時代を過ごした場所に行って過去の自分を振り返ろうとする場面がある。そこでは、小学生時代に受けていたいじめのことに関してふれている。
そして生活はつづくの評価
そして生活はつづくの感想
最初の章から衝撃的
携帯料金を忘れても、部屋があれ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常をつまらない生活をおもしろがろう!生活のつまらない中に面白さをみつけようという星野源のアイディア。この本を読むきっかけは、彼自身のファンになったからです。読んでみると、まるで自分だ。似ていると共感できるのです。本当の話なの?えー!と思ったりしました。ですが本当の事でした。この世の日常生活がつまらない。何をやってもうまくいかないことが、沢山あります。私はこの、星野源さんに助けられました。彼は携帯料金の支払い書を「明日支払おう」と考え、彼は覚えておくため靴に入れたことをすっかり忘れてしまい、翌朝必死で散らかった部屋を探す。と言うシーンは、私と似ているのです。私もお恥ずかしながら、置いた場所をすぐ忘れてしまいます。実は私も片付けができない。と言うか...この感想を読む
星野源さん大好きすぎすぎる!
もともと星野源さんの大ファンで、音楽から受ける星野さんの繊細かつ、日常の生活に隣り合わせみたいなほっこりする歌詞やメロディーが大好きなので、このエッセイはそんな星野さんの日常をちょっと見られる素敵な作品でした。公共料金の話とか、昔口座振替にしてなかったときの自分とリンクして、“解るー!”と、妙に納得してしまったり、源さんのお母さんの独特の子育て法は、ちょっといつか真似したいかも☆なんて思ったり。 文面からも、星野さんのほんわかした世界感がいっぱい伝わってきて、読んでいて気づいたら笑顔になってしまうような作品でした♪ 何にも考えず、ゆっくり読書がしたい日にとってもお勧めです♪
ちょっと疲れたときに読むと
星野源さんの魅力にあふれた一冊です。 元々SAKEROCKが好きだったわたしは、源さんがソロとして活動し始めてから主に音楽活動を中心に注目してきました。源さんが演技をやったり文章を書いたりしていることを知ってはいたのですが、触れる機会がありませんでした。 先日、書店でこの文庫本が平積みになっているのを見て、気づけば手にとってレジまで持っていっていました。家に帰ってごろごろ寝っころがりつつ読み進めていたら、あっという間に最後まで読んでしまいました。この本は時間をかけてだらだら読もう!と決めていたのに……。 作品の中には、くすりときてしまうような記述が随所でみられます。源さんらしいというか、ちょっとおバカっぽいというか。そこが星野源さんの魅力です!! 星野源さんを知らない方にこそ、ぜひ読んでいただきたいですね。そして、音楽を聴いたことのない方はCDのほうもぜひぜひ!笑