クリスマス・ストーリーズの評価
クリスマス・ストーリーズの感想
クリスマスをテーマに集った6人の作家の作品
新しい作家との出会いを期待して個人的には、気に入った本があるとそればかり繰り返して読むか、気に入った作家の他の作品をどんどん読むという傾向があるので、時々新しい気に入りの作家を探すべくこのようなタイプの本を手に取ることがある。共通のテーマでそれぞれ違った作家が違った解釈で綴る物語は新鮮だし、短編なので失敗してしまった時のへこみも少なく、同時に時間の短縮にもなるというメリットがある。元々この「クリスマス・ストーリーズ」は奥田英朗の名前からたどりついた作品で、他の5人の作家は角田光代以外知らなかった。なので新しい出会いを期待しつつ、それでもどこか試食のような感じで軽く読み始めた。17才の女の子を持つ母親のクリスマス奥田英朗らしい歯切れのよい文章で、どんどんテンポよく話しが進んでいく。この話は「セブンティーン」というタイトルどおり、17才の女の子を持つ母親が主人公だ。この娘がクリスマスイブに...この感想を読む