高慢と偏見のあらすじ・作品解説
高慢と偏見はジェイン・オースティンによる長編小説で、『自負と偏見』や『自尊と偏見』といった訳のタイトルもある。サマセット・モームの世界の十大小説にも選ばれていて、「大した事件が起こるわけでもないのに、ページをめくる手が止まらなくなる」と評価している。 この作品はベネット家の近所に独身の資産家ピングリーがやってきたところから始まり、ベネット家の次女エリザベスとピングリーの友人ダーシーが高慢さや偏見に邪魔をされ、葛藤しながらも惹かれ合う小説である。当時は女性が自立できる職業がほとんどなく、裕福な結婚相手を見るけることが現代より切実な問題だった。ベネット家は不動産以外の財産がほとんど無いので、ベネット家は娘たちの結婚相手を見つけるのに必死だった。 2005年にはキーラ・ナイトレイ主演で映画化され、キーラ・ナイトレイはこの映画で第78回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。また美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞でもノミネートされた。
高慢と偏見の評価
高慢と偏見の感想
ダーシー氏登場
たまに「白馬の王子様」的な雰囲気で会話なんかに使われることもある「ミスター・ダーシー」のでてくるオースティンの有名作。登場人物がものすごく個性的でとても面白い。イギリスの上中流階級のお話の好きな人ならたまらないと思う。ミスターダーシーがみんなのいうほど理想の恋人かどうかは好みの問題になってくるとは思うが、お話の中心キャラクターであるエリザベスとジェイン、それぞれの恋の行方が気になる。この時代ならではの、女性の問題(女性には親の財産を相続する権利がないなど)もでてきてたとえ自分の気に染まなくとも、とりあえず結婚しなければ生活の保障はなかった背景を考えると、この結末には拍手喝采してしまう。