描かずにはいられないんだ。川に落ちれば、泳ぎのうまい下手は関係ない。岸に上がれるか溺れるか、ふたつにひとつだ
チャールズ・ストリックランド
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主観は「私」。奇才の画家 ストリックランドの数奇な半生タイトルは誰しもが聞いた事があるだろうと思われる、イギリス小説の名著です。ストリックランドはイギリスで銀行マンとして働いており、家族と順風満帆で幸せな生活を送っている、と、周囲から思われていましたが、ある日突然、家族を捨てて出奔してしまいます。主人公の「私」は、ストリックランドに逃げられ悲嘆にくれる夫人に同情し、彼の出奔先であるフランスに赴きます。「私」や夫人だけでなく、誰しもが、ストリックランドは若い女と駆け落ちしたに違いない、と思っていました。しかし「私」がどう探り入れても、彼に女のカゲはなく、「金がない」と言って、みすぼらしい姿で「私」に応対します。証券会社に勤めていた頃の無口で勤勉な印象とは対照的に、斜に構えた態度で「家に帰るつもりは無い」と断言します。私が「なぜ家庭を捨てたのか?」と問うと、「絵を描くためだ」と答えるのでした...この感想を読む
チャールズ・ストリックランド
友人に芸術家になることを宣言した際に言った台詞。成功するかどうかではなく、描かなくてはいけないと強く思っている。
チャールズ・ストリックランド
ストリックランドが、不倫相手の自殺を友人から責められて言った台詞。絵を描くために、女の愛なんていらないと主張している。
チャールズ・ストリックランド
ストリックランドが、自分を毛嫌いしている友人に言った台詞。この後、友人の家に上がり込むことに成功している。