からくりサーカスのあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,135件

からくりサーカス

4.504.50
画力
4.38
ストーリー
4.38
キャラクター
4.38
設定
4.75
演出
3.63
感想数
4
読んだ人
10

からくりサーカスのあらすじ・作品解説

からくりサーカスとは藤田和日郎が1997年から2006年にかけて週刊少年サンデーにて連載された少年漫画で、単行本は全43巻。 200年前に起こった悲劇を中心として巻き起こる、人間と自動人形と「しろがね」の物語である。小学5年生の才賀勝は父の死により、大手家電メーカー「サイガ」の遺産300億を相続する。相続により勝は家族から命を狙われ屋敷に閉じ込められる。 勝の命を救ったのが、拳法使いの鳴海としろがねに助けられるが屋敷の爆発から勝を救う際、鳴海は左腕を無くし行方不明となる。ここから物語は二つへと分かれる。サーカス編は残された勝としろがねは旅芸人一座「仲町サーカス」の一員となり追手から逃げ延びながら自身の出生としろがねの誕生に関わる秘密を明らかにする。からくり編は、記憶を失った鳴海がしろがねの一員となりオートマータと激戦を繰り広げていき真実へと辿り着く、分かれた物語は終わりに向け一つの物語「からくり・サーカス」へと進む。週刊少年サンデー公式サイトにて1998年放送のアニメCMが公開している。

からくりサーカスの評価

総合評価
4.504.50
(4件)
画力
4.384.38
ストーリー
4.384.38
キャラクター
4.384.38
設定
4.754.75
演出
3.633.63

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からくりサーカスの感想

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フェイスレスの矛盾

尋常じゃない伏線さすがにこの漫画を超えるほど、複雑に入り組んだ設定の物語を見つけるのは難しい。それくらいに大風呂敷なこの漫画だが、よくたたみきったものである。そしていちいち熱い展開、華々しき散り際、凍りつく絶望感、中だるみの黒賀村……このあたりが、読んだ人の大体で一致する感想だろう。黒賀村に関しては、コミックで一気読みする分にはそこまで気にはならないけれど、連載中は間違いなくキツかっただろうなと予想される。あの辺、実は伏線的にもあまり意味がないターンであり、その後の伝説の「ぜひっ」に繋がっていることを除けば、まるまる消してしまっても構わないくらいだ。当然その「ぜひっ」のインパクトが凄かった以上、存在価値はあったのだが、できればテンポよく、伏線とも混ぜて欲しかったかもしれない。と、早速黒賀村の文句になってしまったが、ようするに他は素晴らしかったという話でもある。とりわけキャラの散り様は半...この感想を読む

4.04.0
  • ダブルピースダブルピース
  • 7772view
  • 2480文字
PICKUP

からくりサーカスについて

読むのに根性がいるけれど読み応えは凄いからくりサーカスは全43巻あります。けれど藤田先生の作品ですから、その濃さと言ったら倍の86巻分あると言っても過言ではありません。それくらいの読み応えがありますよね。主人公たちはざっくり言って才賀勝という小学校五年生の男の子と、加藤鳴海という19才の青年、そしてくぐつを操るしろがねの三人ですが、一言では語れないほど長い長い物語が続きます。けれど根底にあるのはいつも悲しいくらいの憎悪です。サーカスの物悲しさとあいまって切ない事の連続でした。主人公たちはいつも必死。死ぬか生きるかの瀬戸際で戦うなんと言っても見所はくぐつを操って戦うシーン。もう糸とかどうなっているのだろうかというくらい絡まりまくりです。でも勝も最初は戸惑ったり上手く行かない事ばかりでしたが、次第に力を身につけて格段に成長していくところはやっぱり少年漫画だなと思うのです。人は生か死かのぎりぎりに...この感想を読む

4.54.5
  • ロココロココ
  • 286view
  • 1019文字

からくりサーカスの何が面白いって?

絵が嫌い。そんなこと思ってた時もありました(笑)藤田和日郎先生の作品は独特なタッチの作品のため、私と同年代の人の中には苦手な人や、嫌いだと言う人もいました。今ではすっかり先生のファンな私も、「あのインクがすっごい濃くて無駄に歪んで描いてる人」みたいに思ってた時期がありましたw小学生とか中学生くらいの時かな(笑) 今思えばすっごいおバカだなw何がきっかけで読んだのかは、正直あまり覚えてませんwほら、あるじゃないですか。週刊誌なんか読んでる時に、いつもは読まない作品を読んでみたら…。「なんじゃこれ!!」「めちゃくちゃ面白いやんか!!」「うわーなんで最初から読んでなかったんやろ…。」みたいな?wんで、気づいたらどっぷり藤田先生の世界観にはまっちゃってw当時、連載されていたのは月光条例という作品だったんですが、その前に長く続いたからくりサーカスってのがあると知って、少ない小遣いを上手くやりくりした...この感想を読む

4.54.5
  • 公太郎公太郎
  • 2270view
  • 2069文字

感想をもっと見る(4件)

からくりサーカスの登場キャラクター

才賀勝

よみがな:さいが まさる ニックネーム:マサル 身長:5年生にしては小柄なほう 性別:男 住まい:母親とアパートに住んでいたが、紆余曲折を経て叔父の才賀善治の養子となり、その後仲町サーカスの一員となりサーカスのトラックに住む 性格:元々いじめられっ子で、ひ弱な性格だったが鳴海やしろがね(エレオノール)...

加藤鳴海

よみがな:かとう なるみ ニックネーム:自動人形にとっての「悪魔」と表現される 年齢(作品時):9月生まれの19歳 性別:男性 性格:かつては勝同様に気弱な性格で、母親が第2子を妊娠、兄となる自覚から「強くなりたい」と拳法を習い始めたが、結局は流産、以後の妊娠も望めぬ体となったことで絶望を覚えたもの...

才賀しろがね

ニックネーム:しろがね 年齢(作品時):肉体年齢は19 性別:女性 性格:沈着冷静、目的によっては人を殺すことも辞さない 勝には従順に遣え、優しく導き、協力し共に行動する 特技:戦闘(あるるかんというからくりを使用)一流サーカスで演者を務めることができるほどの芸人としての技術も持つ 料理も得意 癖:勝が...

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からくりサーカスの名言

笑うべきと分かった時は、泣くべきじゃないぜ。

加藤鳴海

絶望していたまだ精神的に幼いころの勝に鳴海が言った言葉

幸せが似合わない人なんて、いない。

才賀勝

主人公の友人(女の子)が「いつまでも私にはお花畑は来ないのよ」。 お花畑とは彼女の中で、幸せのことであり、そして「私にはお花畑なんて似合わないもの」と寂しげに諦めて笑った彼女に放った台詞。

自分の命が惜しくねえヤツにゃ 他人の命の重さなんぞ、絶対にわからねえよ!!

加藤鳴海

さらわれた勝少年を助けにからくり屋敷に侵入した鳴海としろがね。ところがしろがねは罠にはまり落とし穴に落ちてしまう。その手を引っ張り、助けようとした鳴海に「手を離せ」と迫るが、鳴海のこの言葉で絶句する。

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