百億の昼と千億の夜のあらすじ・作品解説
『百億の昼と千億の夜』は、『週刊少年チャンピオン』1977年34号から1978年2号にかけて連載された萩原望都による漫画作品で、少年チャンピオンコミックスから通常版が全2巻、秋田漫画文庫と秋田文庫から文庫版がそれそれ全2巻と全1巻ずつ刊行されている。またプチコミックスから刊行されている『萩原望都作品集(第二期)』の1巻と2巻にも本作の内容が収録されている。なお本作は、『SFマガジン』1965年12月号から1966年8月号にかけて連載された光瀬龍の同名SF小説のコミカライズ作品である。 この物語の主人公は、繁栄と衰退を繰り返しながら連綿と続く人間の歴史に大きな者の意志が介在しているのではないかと疑問を持った、プラトンや仏陀、阿修羅王、イスカリオテのユダといった歴史上の人物たち。そして人類の文明は、超越者「シ」の実験場として作られ管理されていることが明らかになる。この漫画は、超越者「シ」の一派と彼らに敵対する歴史上の人物たちが壮大なスケールで繰り広げる戦いを描いている。
百億の昼と千億の夜の評価
百億の昼と千億の夜の感想
むっちゃとにかく壮大
タイトルがかっこいいし、萩尾望都の絵も好きだし読んだんだけど、えーん。難しかったです。話が。たぶんあの有名なアテナイの『プラトン』が様々な時代、様々な立場の人間として、何者かに導かれタイムワープを繰り返します。古代都市アトランティスに巨大でどえらそうにしゃべるポセイドンがいたり。次にお釈迦様が「どこー」って感じなこの地球上じゃなさそうな所旅してたり。大天使ミカエルの受け売りを民に話して聞かせるキリストも出てくる。…どうやら、人間が作ったと思っているこの世界、実は『惑星開発委員会』の計画の実行にすぎない…そんなわけのわからんやつに適当に実験されて終わらされてたまるか!っていう感じでした。人間に実験される極小生物にとっての人間も、スケールは違うけど『惑星開発委員会』みたいなもんなのかなぁ。