ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の評価
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の感想
ラストに驚愕の事実!もう一度読みたくなる作品
ぼやけたイメージから核心に導く物語「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」の読み始めは、暗いイメージが強く、母親殺しをしたチエミを探すだけの物語だと思っていましたが、もっと奥深い心を感じさせてくれる作品でした。特に、後半から神宮司みずほの気持ちの描き方は素晴らしく、読んでいた私は、まるで自分が経験しているような気持にさせてくれます。掴みどころのない暗い作品のイメージから始まり、後半からラストにかけてぼやけたイメージが核心に変わっていく描き方は読む人の心を掴みます。後半は、夜中に一気に読み終えてしまい、しかも読み終えた後は、興奮して眠る事ができませんでした。悲しくて、愛おしくて、そんな気持ちにさせてくれる作品です。 タイトルが最後までわからない本のタイトルというのは、読み出してから納得することが多いのですが、この作品はラストまで「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」という謎が解けません。そして、このタイトルがまさ...この感想を読む