失われた世界のあらすじ・作品解説
失われた世界は19世紀後半から20世紀初頭に活躍したイギリスの作家アーサー・コナン・ドイルのSF小説。南米の奥地に絶滅したはずの恐竜たちが生存しているという報告を受け、確認のためにその地に赴いた新聞記者や大学教授が巻き込まれる冒険を描く。 新聞記者マローンは古生物学者チャレンジャー教授と知り合い、教授からアマゾンの奥地に絶滅した恐竜たちなどの古代生物が今でも生きている場所があると聞かされる。 チャレンジャー教授は学会でこの事実を発表し、確認のために探検旅行が実施されることとなった。チャレンジャー教授のほか、マローンやサマリー教授、冒険家のロクストン卿などの同行が決定する。 現地に到着した一行は、平原からそびえ立つ台地を目にする。悪戦苦闘して台地に辿り着くと、そこは絶滅したはずの古代生物のほか、見たこともない新種の動植物で満ちていた。調査のため幕営する一行であったが、そこで予想外の危機に襲われることとなる。
失われた世界の評価
失われた世界の感想
もう一つのドイル作品 秘境冒険物
冒険心あふれる一行が、未知の世界へと探検し、不思議な出来事に遭遇する……今では映画や漫画でよく使われる題材ですよね。そうした一連の作品の祖の一つとも言えるのが本作です。これはかのシャーロック・ホームズの著者コナン・ドイルの作品です。主人公の新聞記者のマローンが恋人の心を射止めるために、過去に絶滅した恐竜たちが生息しているという秘境に仲間と共に旅立ちます。ところが旅の一行はチャレンジャー教授をはじめとして一癖も二癖もある人間ばかり。独特の性格と魅力を持つ仲間たちと喧嘩したり協力したりしながら、秘境へと誘われ未知の冒険を体験することとなります。正直あらすじ紹介を読んだときは子供っぽい話かと思ってたのですが、さすがドイル、実際に読むと現代の大人でも十分に楽しめます。ラストの決着も驚きあり、また皮肉有りで単純な結末ではありません。この分野が好きな方なら先入観にとらわれず一読されても損はないです。この感想を読む