探偵ガリレオのあらすじ/作品解説

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探偵ガリレオ

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文章力
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キャラクター
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設定
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演出
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探偵ガリレオのあらすじ・作品解説

『探偵ガリレオ』は、東野圭吾による推理小説で、「ガリレオシリーズ」の第一弾の作品である。1998年に文藝春秋から出版された短編小説集である。テレビドラマ『ガリレオ』の原作である。この作品の次回作としては、『予知夢』が挙げられる。 5つの作品から成り、それぞれ、『燃える(もえる)』、『転写る(うつる)』、『壊死る(くさる)』、『爆ぜる(はぜる)』、『離脱る(ぬける)』という動詞の題名が付いている。作者の東野圭吾は、理系出身であり、どの物語も理系の知識を用いたトリックが謎をとくカギ握っている。警視庁捜査一課の刑事である草薙が、大学のサークル仲間であった湯川学にトリックの謎がわからない捜査への助言を求めた。そこで、帝都大学で物理学の研究をしている湯川が、物理学の知識を使い、実験を行ってトリックを見破るというストーリーである。このあと、長く続く「ガリレオシリーズ」の人間関係などの土台をつくった作品である。

探偵ガリレオの評価

総合評価
3.753.75
(4件)
文章力
3.673.67
ストーリー
3.333.33
キャラクター
3.003.00
設定
3.503.50
演出
3.503.50

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探偵ガリレオの感想

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面白さを伝える技術

言わずと知れた福山雅治主演だったドラマ・ガリレオの原作。ドラマを見て興味を覚えて本を購入した口だが、読めば読むほど東野圭吾の文章力の高さに脱帽する。この本はいくつかの話が集まった短編集だが、話によって書き方が変わる。一般人視点から始まったり、犯人視点から始まったり、一般人視点かと思いきやそれが犯人だったりと、実に巧妙な文章で書かれている。トリックの方は科学的なものばかりで、はっきり言ってその手の学はないのでどういう意味かちんぷんかんだが、読んでいると何となく「なるほどねぇ」と納得してしまう。普通、科学的な立証というのは目で実際に見たりしなければ分かり難いのだが、東野圭吾の文章は文字だけでも何となく浮かぶからだ。まさに彼による文字の魔法である。普段はライトノベル系を多く読むので、こういった本をたまに読むと「文章の難しさ」と「魅力」を強く感じる。絵も映像もなく、文字の羅列しかないというのに...この感想を読む

4.54.5
  • 石松時雨石松時雨
  • 87view
  • 572文字

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探偵ガリレオの登場キャラクター

草薙俊平

よみがな:くさなぎ しゅんぺい 年齢(作品時):34 性別:男 所属:警視庁捜査一課 出身大学:帝都大学社会学部 愛車:黒のスカイライン 結婚:未婚 好きなもの:ジャイアンツ たばこ:喫煙者 階級:巡査部長

湯川学

よみがな:ゆかわ まなぶ ニックネーム:ガリレオ先生 年齢(作品時):34 性別:男 国籍:日本 所属:帝都大学理工学部物理学科 第十三研究室 性格:社交的ではない 趣味:バドミントン 好きな食べ物:インスタントコーヒー 苦手なもの:子ども

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