歌と写真のコラボが心地よいエッセイ
子育て中にピッタリ歌人である俵万智が、子育ての中で子供に対する思いをつづったエッセイ。歌人としてではなく、1人の母親としての心をリアルに綴っているので、読みやすくてわかりやすい、さらに共感もできるエッセイです。特に、子育て中というのは、自分の育て方に自信が持てない事や、子供の行動や言動に、どう対処していいのか、わからない時があるので、「たんぽぽの日々」を読むと安心できます。歌人である俵万智さんの感じたものは、たんぽぽの種が飛んでいく様子を、いつか飛んでしまっていくわが子に重ねたこと。その感性は、さすが歌人だなと思わずにはいられませんでした。日々煮詰まってしまいがちな、子育てを客観的に見ることができ、今ここにいるわが子がいつか大人になり、成長していくことを思い描かせてくれます。子育て中というのは、とても大変で目の前の出来事しか感じられません。「たんぽぽの日々」のように、違う角度から自分を振...この感想を読む
3.83.8
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