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赤ひげ
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「坊っちゃん」は夏目漱石によって1906年(明治39年)に発表された日本の中編小説である。漱石の年下の友人である、俳人高浜虚子の 俳誌「ホトトギス」の「附録」として発表され、翌1907年(明治40年)に「鶉籠(ウズラカゴ)」に収録された。 漱石の他の作品と比べて大衆ウケする平易で明快な内容の小説であり、その後は単独で単行本化されているものも多く、漱石の小説の中で最も多くの人に愛読されている。 小説の舞台は愛媛県松山市であり、英語教師として愛媛県尋常中学校(松山東高校の前身)で教鞭をとった漱石の実体験を下敷きにして書かれたものである。東京の物理学校を卒業した若い主人公が松山の旧制中学の教師として赴任するまでから、同僚や生徒など地元の人間と様々な争いごとを起こして、東京へ帰るまでの出来事が描かれている。 松山市はこの小説名を冠した文学賞を設けたり、この小説に登場する温泉や団子などが名物になるなど、観光資源として多大な貢献をしている。
文学作品として有名なぼっちゃん。教養でもある。個人的には読みにくいしよくわからない作品だとおもった。数年たったら読み返してみたいと思ってる。主人公は教師の男です。四国の学校に赴任し、同僚から嫌がらせをうけたりする。嫌がらせをしてきていた同僚に仕返しをしたりもする。まがったことをきらい、自分にまっすぐにいきてる。そこはすごくかっこいいな、とおもいました。文章はきれいだとおもう。音読とかにもむいているんじゃないかな、とおもう。ただ、なんでこれがこんなに名作扱いされてるんだ??とは疑問に思う。いつかこの小説のよさがわかる日がくるのだろうか。
夏目漱石といえば、一般的に「吾輩は猫である」か「坊っちゃん」かなと思います。しかし個人的に「坊っちゃん」は余り好きではないというか、もう一度読みたいとはあまり思わない作品です。まだ小説を書き始めて間もない頃だったせいなのか、ちょっとぎこちないというか、キャラクターは面白いけど、それだけと言うか。松山での教師時代が元になっているようですが、あまり松山での生活が好きでなかったのが滲み出ているのか。誰かに夏目漱石でおすすめの作品はと聞かれたら、多くの人はこれか「猫」を挙げると思いますが、「猫」はともかく、私はこれはおすすめしないかな。あくまでも個人的な好き嫌いのレベルですが。
「私、読書をしないんです。何かおすすめの本はありますか?」と聞かれたとき、「夏目漱石の『坊ちゃん』」と答えることにしている。この作品を読んで小説に関心を寄せられなかったら、小説向きの人間ではないと思う。もしくは、縦書きの文字が苦手なのか、難しい日本語が嫌いか、デジタル人間かだ。この作品のキャラクターは個性豊かに描かれている。キャラクターの風貌や性格が分かると、頭の中でキャラクターが立体化され、ストーリーに合わせて演じる。こんなに想像力を掻き立てられる作品はないと思う。漱石の文才に感服する。こりゃ、芥川龍之介のような後世に残る弟子が輩出されるわけだ。
赤ひげ
嬉しい情景で訪れる優しい出会いの言葉でしんなりとした雰囲気にさせてくれる背景描写