虞美人草のあらすじ/作品解説

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虞美人草

4.004.00
文章力
4.17
ストーリー
4.17
キャラクター
4.17
設定
3.83
演出
4.17
感想数
3
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虞美人草のあらすじ・作品解説

虞美人草は明治時代の東京を舞台にした夏目漱石の小説で、漱石が作家として初めて書いた作品である。 外交官を目指す宗近一と詩才のある友人、小野清三にはそれぞれ結婚すべき相手がいる。宗近には藤尾、小野清三には京都にいる恩師の娘の小夜子。 藤尾は他人によって決められた宗近との結婚に意味を見出せずにいた。それよりも自分と同じように詩を書き、さらに詩の世界で前途有望な小野に魅力を感じるようになる。一方、小野は恩師の娘と言えど小夜子との結婚はあまり気が進まなかった。小夜子はもちろん悪い女性ではなかったし、恩師の娘である以上結婚して然るべきなのは分かるのだが、小野にとって小夜子は自己表現しない退屈な人間に見えるのだった。 やがて藤尾は宗近ではなく小野に近づくようになり、小野もまた藤尾との距離を徐々に縮めていく。そんな中、小野の恩師、孤道と小夜子が京都から上京してくる。物語は小野と藤尾の関係を中心に、明治時代に生きる男女の心理を描写していく。

虞美人草の評価

総合評価
4.004.00
(3件)
文章力
4.174.17
ストーリー
4.174.17
キャラクター
4.174.17
設定
3.833.83
演出
4.174.17

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虞美人草の感想

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虞美人草の登場キャラクター

宗近一

甲野欽吾

虞美人草の名言

こういう危ういときに、生まれつきを敲き直しておかないと、生涯不安でしまうよ。いくら勉強しても、学者になっても取り返しはつかない。ここだよ、小野さん、真面目になるのは。

宗近一

自身の結婚において自分を中心とした損得しか考えることが出来ずいつまでも心が定まらない小野清三に対して、宗近一が親切心から言う言葉です。

人間は真面目になる機会が重なれば重なるほどでき上ってくる

宗近一

宗近一が小野に対して、人間がいかなる場合において真面目になるべきか、また真面目になる事とはどういう事かを噛み砕いて分かり易く話している場面です。

愛嬌というのはね、--自分よりも強いものを斃す柔かい武器だよ

甲野欽吾

宗近と山を登る途中で男女について交わした言葉。

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