イングリッシュ・ペイシェントのあらすじ・作品解説
イングリッシュ・ペイシェントは、1998年第21回日本アカデミー賞「外国作品賞」にノミネート、1997年第69回アカデミー賞「作品賞・監督賞・助演女優賞等」を受賞。1997年第47回ベルリン国際映画祭「銀熊賞(最優秀女優賞)」を受賞。1997年第54回ゴールデングローブ賞「最優秀作品賞(ドラマ)・最優秀作曲賞」を受賞と数々の賞を受賞している、アンソニー・インゲラ監督の作品である。原作はブッカー賞を受賞したマイケル・オンダーチェ「イギリス人の患者」を原作としている。 第二次世界大戦下の北アフリカ。撃墜されたイギリスの飛行機から、負傷した男性が助けだされる。しかし、記憶を失っており、英国人の患者と呼ばれ収容された野戦病院で看護婦のハナの介護を受け、記憶を回想していく…。 アルマシー:レイフ・ファインズ、キャサリン・クリフトン:クリスティン・スコット・トーマス、ハナ:ジュリエット・ビノシュを起用している。
イングリッシュ・ペイシェントの評価
イングリッシュ・ペイシェントの感想
痛みや無念を覆すもの
自分と相容れない感覚でも英国人の患者さんってことなのかな。どんな痛みを持っているのでしょう。そういうお話でした。ハマる人はハマるし、絶賛する人もいるのかもしれないし、妙に自分にフィットして涙の出る人もいるかもしれない。その一方で、ドライに感じる人はドライに見てしまうんだろうなと思います。眠くなる人もいるかもしれません。大筋は他人の恋愛のお話ですから。私は何回もみているのだけど、いつも後者のほうで、子供の時も大人になってもちょっと眠くなる作品です。これはひとえに、自分の成長がないせいで、多分大人になってから見ると味わいが出てくるんじゃないでしょうか、大人味の映画のように思うので。でも、逆に大人になってから見るとがっかりするかもしれない。なんだかちょっと幼稚だななんて。その幼稚さを純粋だ純真だととらえると感動できそうですが、なんとなく興味がそそられない恋愛だなとまた見てまた思ってしまった。...この感想を読む
浮気を不倫と言い、不貞を情事だと言う、請求書は命
危ないおじさんを演じたら完璧なレイフ・ファインズ、彼が演じると全ての役は隠微でひそかに影を持ち、心に一物ある中年男が出来上がる。実に英国的な物を匂わせる男を演ずる俳優で不倫と言う言葉も良く似合う。彼が演ずると倫理どーよと思える行為が恋ゆえにひたむきに情熱とと言う言いかえが可能だ、不思議なもので、この同じ役をコメディアンのダンアクロイドが演じたら同じ味になるだろうか。映画とは不思議なもので、視覚的に入る情報に感情を揺さぶられる。ゆえにオウムの布教に漫画映画が使われたように、視覚で記憶を刺激するのは大変好ましいことはヒットラーの時代から良く知られている。この映画を見て、不倫をしたら彼のような男が追いかけてくると信じて、青い鳥シンドロームになって、永遠に命を落とすまで探し続けるのかもしれない。
美しく悲しい愛の語り部
第二次世界大戦中のエジプト・カイロ。主人公のアルマシーはハンガリー人で伯爵家に生まれた彼は冒険家として英国地理学協会に加わり、サハラ砂漠で地図を作っていました。ある日、協会のスポンサーとして夫ジェフリーと共に参加していたキャサリンは、夫が英国情報部のあるカイロに戻らず居残っていたため、アルマシーがキャサリンに一目ぼれをします。その後にアルマシーとキャサリンは砂嵐を避けるためジープで夜を明かしますが、そのことがきっかけでアルマシーとキャサリンは愛し合い、逢引を重ねるようになりました。しかし、二人の逢引もジェフリーの知るところとなり、嫉妬に狂ったジェフリーはアルマシーを殺そうとわざと飛行機をアルマシーが作業をしているところへ飛ばし、助手席に乗っていたキャサリン、アルマシー、ジェフリーは凄惨な飛行機事故を起こします。その後、アルマシーは全身が焼けただれた状態でイタリアの病院に運び込まれ、病院...この感想を読む
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