切なく、グッととくる兄弟愛に泣かされました。
天津甘栗の所が泣ける
剛志が盗みに入って天津甘栗が置いてあったのを見て、思い出に浸んでしまった事が、剛志の誤算であった。僕も天津甘栗が大好きで小さい時に母がいつも天津甘栗の皮を剥いてくれた。それさせなければ、剛志は殺さずに刑務所にいかずに済んだのにって初めは思いましたが、だが、上手くいったとしても、お金がないと思えば、必ずまた同じことをして、捕まり刑務所に入る事になるんだろうなって思いました。
剛志はいい人、それとも悪い人。
剛志は弟の為にしてしまった事が刑務所に入る事になってしまった。例え理由が直貴の事を思ってした事かもしれないが、それが、かえって直貴に迷惑を掛けて苦しめることになると思わなかったんだろうか。服役している時にでも直貴宛に手紙を送ってくる事じたいが、封筒が刑務所からと送られてきている事が分かって差別を受ける事も考えないのだろうか、恋愛でも人を一途に思っているは聞こえはいいが、ヘタをすればストーカーになって、あげくには人を殺してしまうケースもある。思いやりも度が過ぎると悪意に変わり、剛志もそれに似ていると感じました。
人を殺めてしまうと一生付きまとう現状。
直貴は自分がした罪なら、世間から差別を受けようが、白い目でみられるよが一生掛かっても償っていかなければいけないが、兄がした事を仕事をも何回も変えて、結婚しても子供が生まれて子供にも関わってくる。どこまでも追い掛けてくる事は、こんなにも人を殺めてしまうことは人の人生を狂わしてしまう事実で、実際に受刑者を持った家族は人に言えずに逃げて、暮らしておられるんだろうなって、人権問題を深く感じさせられました。
兄弟ってなんだろう。
本来であれば仲のいい兄弟で、剛志は直貴の事をいつも思って、優しく頼れる兄貴のはずだったんだろ。この世に二人きりしかいない兄弟が、運命の仕業なのか、人生の迷い子の兄弟になってしまい。こ直貴は兄なんて最初からいなければよかったと、憎悪をいだくだろうと直貴に凄く同情しました。
直貴が剛志の刑務所へ漫才で慰問しにきた時、直貴は舞台の上から剛志の姿をみて、人を笑かさなければいけないのに、泣いてしまう複雑さにどうしょうもない気持ちになって途中で止めたかったと思うが、もし漫才を途中で止めて舞台から逃げたら、楽しみにしている受刑者の人達に悪いと感じ逃げる事も出来ないだろうし、複雑さな気持ちの直貴に余計に切なさを感じました。
舞台の直貴客席の剛志は、隔てた見えない壁の境界線であり、愛と憎しみは表裏一体だと思いました。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)