破獄のあらすじ/作品解説

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

破獄

4.004.00
文章力
4.50
ストーリー
3.50
キャラクター
3.50
設定
4.50
演出
4.00
感想数
2
読んだ人
3

破獄のあらすじ・作品解説

破獄は、綿密かつ徹底した史実調査から成る記録文学で知られる吉村昭が、元刑務官からの取材を基に「昭和の脱獄王」と呼ばれた実在した人物をモデルとして描いた長編犯罪小説である。 準強盗致死罪により刑に服していた佐久間清太郎は、昭和11年最初に収監された青森刑務所の独居房より脱獄、昭和17年次に収監された秋田刑務所脱獄、昭和19年多くの犯罪者から恐れられていた網走刑務所を脱獄、昭和22年厳重に監視された札幌刑務所も脱獄と、実に4度もの脱獄を果たす。脱獄するごとに厳しくなっていく警備を常人離れした身体能力と驚くべき知恵を発揮し、大胆かつ周到な計画を実行。脱獄、逃亡、収監を繰り返す佐久間とその脱獄を阻止しようとする看守との息詰まる攻防と駆け引きが、吉村昭独特の淡々とした語り口で描かれている。また戦前、戦後の時代背景も克明に描写されており、当時の刑務所を巡る過酷な状況を描いた歴史小説の側面も持つ。 1984年、第36回読売文学賞受賞。1985年、緒形拳主演でNHKによりTVドラマ化されている。

破獄の評価

総合評価
4.004.00
(2件)
文章力
4.504.50
ストーリー
3.503.50
キャラクター
3.503.50
設定
4.504.50
演出
4.004.00

評価分布をもっと見る

破獄の感想

投稿する

破獄に関連するタグ

破獄を読んだ人はこんな小説も読んでいます

破獄が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ