没落していく家で育っていく兄弟の物語
面白みがわからないまま読み終わってしまった本この本を読んで一番に思ったことは、テーマは面白そうなのになんだか文章が全く頭に入ってこず、わかりにくくて腑に落ちないもったいなさだった。古い組織であるヤクザが時代の波に乗って近代的になっていく中、置いていかれている昔ながらの不器用な男たちや、そこでいつまでたっても馴染まずに生きる兄弟やその周りの人々など、すごく面白そうなのにずっとその面白さがわからないまま終わった感じだった。どうしてそうなるのかはあまりわからない。ただ全てが全てそうではなく、その泥臭さゆえの哀しさや子供のどうしようもない感情などは細かく感じられるところもあり、最後まで読み通せる力はある。もしかしたらその題材ゆえ掘り下げ方が微妙なのか、それか登場人物の多さゆえの人格描写の浅さからきているのかもしれない。そうでないかもしれない。もしかしたらただ個人的な好みなのかもしれない。好きな...この感想を読む
2.52.5
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