ここではないどこかへ旅立つ8つの物語
ここではないどこかへタイトル「あなたと、どこかへ」という言葉通り、この本はどこかへ誰かと旅立つということをテーマにして書かれている。書くのは8人の作家たち。実際に旅に出るのもあれば、新しい人生ステージへ旅立つといった解釈の違いが楽しめる本となっている。もともとこの本は吉田修一の名前で探して読んだので、色々な作者の作品も掲載されている、いわゆるアンソロジーであるということは知らなかった。でもよく出来たアンソロジーなら、読んだことのない作家との出会いもあったりして嬉しいもの。アンソロジーかというがっかり感(吉田修一の短編集だと思い込んでいたので)が、どんな作家が乗っているんだろうと言うワクワク感にとって変わるのにそう時間はかからなかった。またこのタイトルがいい。サブタイトルのようなものは「ここではないどこかへ。」だ。その言葉だけでどこか違うところに行きたくなってしまった。「ここではないどこ...この感想を読む
2.52.5
PICKUP