日暮らしのあらすじ・作品解説
日暮らしは、宮部みゆきの小説でラジオドラマ化もされた作品である。2000年週刊文春ミステリーベスト10にて第9位を獲得した。 佐吉が自分の母親である、葵を殺した疑いで捕らえられていた。生き別れた親子に何があったのか…。「この世のことを一人で前部背負い込むわけにはいかないんだよ」遺恨と嘘は辛くても悲しくても決して消えることはない…。そんな中、本所の深川の同心、平四郎と超美形である甥っ子の弓之助は真実を探り始める…。 宮部みゆきは1960年12月23日の東京都江東区生まれである。日本推理作家協会会員・日本SF作家クラブ会員・雑誌幻影城ファンクラブ「怪の会」の出身である。 1987年「我らが隣人の犯罪」でデビューし、「龍は眠る」にて日本推理作家協会受賞、「火車」にて山本周五郎賞受賞、「理由」にて直木賞受賞と数々の賞を受賞している。著書にはファンタジーものやジュブナイルものの作品もあり幅広い活動を行っている作家である。
日暮らしの評価
日暮らしの感想
1つ1つがいちいち面白い。
「ぼんくら」ではまってしまった宮部みゆきさんの時代物小説。ぼんくらで出てきたメンバーがそのままに、また新しい事件が起こります。上下巻に分かれている本作の上巻ではいつものメンバー、平四郎やお徳、弓之介などはそのままに変わった周りの環境のお話が出てきます。新たに現れた、お徳の商売敵のおみねの無謀な商売の仕方の裏にあるものは?葵の下で働くお六が体験する子盗り鬼への対抗策は?お徳のもとにやってきた料亭をやめようかと悩む男のこれからは?どの章をとっても、いちいち面白いです。ぼんくらで活躍した岡っ引き達も大活躍。悩めるおでこちゃんも健在だし、下巻が待ちきれないです。