空ちゃんの幸せな食卓の評価
空ちゃんの幸せな食卓の感想
家族っていいな、と改めて思える本。
久しぶりに、読み終わった瞬間「うわぁ!」と思った本です。もちろん良い意味で。表題作の「空ちゃんの幸せな食卓」の他、「ゆくとし くるとし」「僕らのパレード」の2編も含まれています。どれも家族と、そこに近い人たちのお話なのですが、どれもいい!表題作の設定が母親に死なれた姉妹が父親に引き取られ継母と暮らすが父親は失踪、というとんでもない3人が残ってしまいます。この継母というヒトの考えが突拍子もないように見えてでも子供たちを大切にしているというのが伝わってジーンとします。3編とも短いけれど、そこから感じる何かは大きくて温かい、という本でした。また読みたくなると思うので買います。