ガールのあらすじ/作品解説

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ガール

3.833.83
文章力
4.08
ストーリー
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キャラクター
4.13
設定
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演出
4.00
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ガールのあらすじ・作品解説

『ガール』は2006年に単行本が講談社から刊行され、2009年に文庫化された奥田英朗によるオムニバス小説である。表題作をはじめ2003年から2005年にかけて「小説現代」で掲載された5作品が収録されている。2012年に映画化され、オムニバス形式を取っている小説を映画用に再構成した内容で公開された。香里奈主演、共演者に麻生久美子、吉瀬美智子といった女優陣によって仕事も境遇も異なるが仲の良い4人が演じらた。 働く女性を取り上げた作品で、キャリアウーマンとしてバリバリ働く5人の女性たちの迷いや焦り、いらだちといったそれぞれの葛藤を描いている。仕事と恋愛、子供、シングルマザーといったイマドキ女子ならば思わず気をひかれそうなテーマで物語は展開し、そこで描かれる登場人物たちもリアリティがあって女性たちの共感を呼んでいる。表題作では広告代理店に勤めて10年になる主人公、由紀子の若いころと比較しての自分自身と周囲の変化に対する焦りやとまどいが細かに描かれている。

ガールの評価

総合評価
3.833.83
(4件)
文章力
4.084.08
ストーリー
3.753.75
キャラクター
4.134.13
設定
3.753.75
演出
4.004.00

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ガールの感想

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女って素晴らしい!そう感じる媚薬

男性が描いたとは思えないガールな話今から10年ほど前に、奥田英朗氏によって書き下ろされたオムニバス作品。奥田英朗氏は、もちろん男性なのですが、女性以上に女の気持ちを表現している小説です。内容は、ひと言で言うと、めちゃくちゃに面白いです。もしかして、奥田英朗さんは、女じゃないのか?と思うぐらいに女性の立場と視点で、物語が展開していきます。物語は、どれも30代半ばになった女性の生活をリアルに描いた作品。この作品を読みながら、そうか女性ってこういう事を気にしたり、悩んだりしているんだよなっと改めて思い知らされました。例えば、20代の女性から30代、40代と年を重ねて行けば、確実に見た目も変わり、周囲の態度も変わってきます。でも、女性っていつまでも、そうなりたくない、そうならないと、頭のどこかで願うわけです。見ないように、感じないようにして、いるのですが、この作品は、女性が年を重ねて行く葛藤を真正面から...この感想を読む

4.84.8
  • mayurinmayurin
  • 86view
  • 2113文字
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