夜のくもざるの評価
夜のくもざるの感想
短編、読みやすい!
イラストのをみても抽象的。短編の一つ一つに含まれている、どこかお堅い哲学的な世界観が私にはたまりませんね。。それ自体がなにをイメージさせるのか、どういう深い意味があるのかは、私には全く理解することができませんが、どことなく・・・ささいな文章の中に重要な手がかりがちらほらと分散され広いところに拡散されているような気がしまして、常にワクワクしてしまっている私がいます。理解できていないからつまらなく感じてしまう・・・っというわけでもなく、わからないけど面白いっという不思議な感じはこの本の最大の魅力といえるでしょう。読み手を退屈させ飽きさせることもなく、引き込んでいく感じは、村上さんの類まれなる才能がそうさせてくれるのでしょうね。村上さんのかもしだすポップな味わい。お風呂上がりのさっぱりした感じを私たちに与えてくれること間違いありません。電車やタクシーの中、CMの間やらいろいろと我々の中に存在す...この感想を読む
詩ですね
超短編小説、と銘打っているだけに、各話とても短いです。村上春樹の短編はとりとめがなくて(すみません)、彼の独特な言い回しが短い文章の中で相対的に多く感じるためか、中身がうすいなと思ってしまうんですが、この夜のくもざるはほんの2、3ページの中にお決まりのフレーズや言い回しが盛り込まれているので、少々くどいというか、飽きるというかまぁとにかくそんな感じがします。会話はセクシュアルなものだったり、シニカルなものだったり、意味のないものだったり、村上節といった感じでした。勝手な思い込みなので、自己責任ですが、もっと童話的なお話なのかと思っていたので、若干期待外れと思わざるを得ませんでした。