謎解きはディナーのあとでのあらすじ・作品解説
謎解きはディナーのあとでは東川篤哉による推理小説である。 2012年までに三作シリーズで発売されていて、第一作は2007年に「きらら」で連載され2010年9月に単行本が刊行された。初版発行部数は7000部だったが、発売3日で重版決定となり半年で100万部を売り上げ、2011年の「年間本ランキング」では首位の座に輝いた。第二作は2011年11月10日、第三作は2012年12月12日に刊行された。 この作品の特徴として、普段ミステリー小説を読み慣れていない女性に向けてかかれていることが挙げられる。主人公である新米刑事の宝生麗子が事件の捜査をし、その詳細を彼女の執事である影山が聞き推理する物語である。 Web朗読や漫画化、舞台化もされている。また、2011年10月にフジテレビにてテレビドラマ化、2012年にはスペシャルドラマ、2013年には映画が公開された。主演はドラマも映画も北川景子と櫻井翔がつとめた。 東川篤哉の作品は他に「私の嫌いな探偵」「もう誘拐なんてしない」がテレビドラマ化されている。
謎解きはディナーのあとでの評価
謎解きはディナーのあとでの感想
ジャンル分けできない内容
お嬢様と執事、という関係を楽しむだけならいいのかもしれない。ミステリーとしての高揚感や、謎解きやトリックの面白さは、はっきり言って無い。どこに楽しみを見出して読むかによって評価が分かれるだろう。ミステリーとしての期待はせず、ひたすら2人の関係性に身悶えようと心がけながら読んだ。しかし、それでもダメだった。お嬢様刑事と毒舌執事?秋葉原のカフェの世界だ・・・。作者はどこに重きを置いて書いているのだろうか。内容に魅力を感じなかったため、そんな変な方向に興味が出てきた。読書に抵抗のある人、堅苦しいのは苦手な人には受け入れられるかもしれない。又は、ドラマ化されたものを見てから読むと、頭の中で映像化して楽しめるかもしれない。
おもしろ楽しくミステリーを味わうには◎!
キレ者だけれどクセのある執事と超お嬢様女刑事というキャラクターが謎解きに挑んでいくというストーリー設定は、軽快で親しみやすくついクスリとしてしまう面白さがあった。謎自体はそんなに複雑ではなく目新しいものでもないので分かるものにはすぐ分かってしまうのだが、かといって子供だましのような単純なものでもないのでちょっと頭をひねりながらスッと読み解けるお手軽さが良かった。ただその分本格ミステリー好きにはかなりライトな作品に感じてしまうだろう。漫画は好きだけどミステリーが苦手な人、ライトノベルのようなキャラクターや世界観に個性がある話が好きな人におススメしたい作品。
毒舌執事とお嬢様の掛け合いが楽しい。
宝生グループ総裁の一人娘のお嬢様とその家に使える謎の執事、影山。素性を隠して刑事として働くお嬢様が関わる迷宮入りしそうな殺人事件を、話を聞くだけで影山がトリックを暴いていくというお話です。トリックとしては、単純なので分かりやすいですがミステリとして読むと物足りない感じです。話も綿密な伏線が張られて・・・というタイプではないのでヒマな時にふっと手にとってラクに読める小説という感じです。影山の毒舌っぷりがクセになるとお嬢様とのやりとりが面白いのですが飽きてしまうと・・・という気がします。ドラマ化もされ、今年は映画が公開されるようですがキャストの力かな、という感じがしました。
謎解きはディナーのあとでの登場キャラクター
宝生麗子
よみがな:ほうしょうれいこ 性別:女 趣味:買い物 口癖:怒った時の口癖は「〜だっつーの!」 職業:警視庁国立署の新米刑事 一人称:怒ると「わたし」から「あたし」に変わる 苦手なもの:風祭警部と煙草の煙、そして影山の毒舌 正体:世界的な企業グループ「宝生グループ」の総帥の一人娘で、一流大学を優秀な成績...