バイバイ、ブラックバードのあらすじ/作品解説

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バイバイ、ブラックバード

4.504.50
文章力
4.67
ストーリー
4.00
キャラクター
5.00
設定
4.17
演出
4.67
感想数
3
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6

バイバイ、ブラックバードのあらすじ・作品解説

伊坂幸太郎による小説『バイバイ、ブラックバード』は、太宰治の短編『グッド・バイ』を下敷きにした連作短編小説である。短編を一つ書き上げるごとに郵便で五十名の読者のもとに届く「ゆうびん小説」という双葉社による企画の一環として発表された。そうして発表された六本の短編をまとめた単行本が、2010年7月に発行。その後、同社より文庫版が2013年3月に発行された。 もうすぐ<あのバス>に連れて行かれて二度と戻って来られない、そんな状況に陥った主人公・星野一彦はその前に、別れ話をするべく五股をかけていた恋人たちのもとを順番に訪れていく。その監視役として同行する巨漢の女性・繭美は、ことあるごとに単語を塗りつぶされた辞書を取り出し様々な言葉を切って捨てる。そんな粗暴な繭美と、五股をかけているのに妙に魅力的な一彦のコンビが、五人の恋人たちのもとで様々な出来事に遭遇していく、なんとも不思議な数週間の旅路を描くストーリーである。

バイバイ、ブラックバードの評価

総合評価
4.504.50
(3件)
文章力
4.674.67
ストーリー
4.004.00
キャラクター
5.005.00
設定
4.174.17
演出
4.674.67

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バイバイ、ブラックバードの感想

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ありえない!

実にありえない物語でした。はじめっから色々想像させてくれました。『あのバス』に乗るので、今まで5股をしていた彼女たちひとりひとりに別れを告げに行く、というザックリ(?)としたお話。主人公の星野と、5股の彼女たちひとりひとりとのストーリーが語られていく小説です。まず、『あのバス』とは何か。私はてっきり、星野はもう死にゆく運命であって、だから彼女たちにウソまでついてさよならを言いに会いに行くのだと、そう深読みしてしまいました。が、読み進めていくと、そんなことありませんでした。むしろ何か借金でもして出稼ぎに行かされる、しかもその出稼ぎはかなりきつくつらいものなのだという解釈をするようになりました。まぁ、読み終わった今でもそのへんは謎のままなのですが。私は、最後にどんでん返しというか、バラバラの伏線を回収していき最後につながるストーリーが大好物なのですが、伊坂さんの小説はまさにそれにあてはまり、...この感想を読む

5.05.0
  • ともよんともよん
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  • 723文字

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