バイバイ、ブラックバードの評価
バイバイ、ブラックバードについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
バイバイ、ブラックバードの感想
ありえない!
実にありえない物語でした。はじめっから色々想像させてくれました。『あのバス』に乗るので、今まで5股をしていた彼女たちひとりひとりに別れを告げに行く、というザックリ(?)としたお話。主人公の星野と、5股の彼女たちひとりひとりとのストーリーが語られていく小説です。まず、『あのバス』とは何か。私はてっきり、星野はもう死にゆく運命であって、だから彼女たちにウソまでついてさよならを言いに会いに行くのだと、そう深読みしてしまいました。が、読み進めていくと、そんなことありませんでした。むしろ何か借金でもして出稼ぎに行かされる、しかもその出稼ぎはかなりきつくつらいものなのだという解釈をするようになりました。まぁ、読み終わった今でもそのへんは謎のままなのですが。私は、最後にどんでん返しというか、バラバラの伏線を回収していき最後につながるストーリーが大好物なのですが、伊坂さんの小説はまさにそれにあてはまり、...この感想を読む