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アン王女
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ローマの休日(Roman Holiday)は、1953年に公開されたパラマウント映画配給のアメリカの映画。監督をウィリアム・ワイラーが、主演をオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックが務めた。 「永遠の都」と呼ばれるイタリアのローマを舞台に、表敬訪問中に自由を求めて抜け出した架空の国の王女アン(オードリー・ヘップバーン)と、彼女の姿を独占スクープしようと近づいた新聞記者のジョー(グレゴリー・ペック)の、短くも充実した1日を描いたロマンティック・コメディ。 後の大女優、オードリー・ヘップバーンの初主演作であり代表作としても知られる作品。アカデミー賞ではヘップバーンが最優秀主演女優賞を受賞した他、最優秀衣装デザイン賞、最優秀原案賞を獲得するなど高く評価された。2000年にはアメリカン・フィルム・インスティテュートが主催した「アメリカが生んだ最も素晴らしいラブストーリーベスト100」で第4位に選ばれるなど、半世紀以上を経た今もなお高い人気を持つ名作である。
ウィリアム・ワイラー監督の「ローマの休日」が、日本で初めて公開されたのは、1954年のゴールデンウィーク直前でした。数か月語の週刊誌にこんな記事が掲載されました。「最初は2、3週間で切り上げるつもりが、フタを開けてみると、大変な騒ぎ。そして、街には、いま、この映画でデビューしたオードリー・ヘプバーンという若い女優のボーイッシュ・フェイスのイミテーションが、うようよ、あふれている」と。映画会社のプロではなく、ファンが、作品の素晴らしさを発見したのです。それから60年以上たっても「ローマの休日」と、この映画で初めて主役を演じたオードリー・ヘプバーンの人気は衰えることがありません。まさに、映画史に残る永遠のラブ・ストーリーです。その昔、若者たちが映画からファッションを学んでいた頃、映画を観に行くこと自体がファッションだった頃、「ローマの休日」という素敵な素敵な、素晴らしい珠玉の映画が生まれました。「...この感想を読む
いい映画はどんなに時間が経っても色褪せないことを証明してくれた名作。本当にいつ観てもアン王女のかわいらしさにため息をこぼしてしまう。歴史のあるローマの街並み、アン王女の清楚さとかわいらしさ、全ての恋愛の憧れが詰まっているところなど、本作の魅力を語ろうとしたらキリがない。特に好きなのはラストシーン。王女と新聞記者だけど、少し前までは心を許しあったただの人間ということを考えたり、楽しかった時間を思い出すと切なくて切なくて、でもそれを乗り越えているところがまたいい。きっと二人で逃げ出していたらこんな名作にならなかった。「休日」だったからこんなに心に残るのだと思う。
ロマンティックでちょっと切ないいい作品です。オードリー・ヘップバーンが本当にきれい。バレエを習っていたと聞いたことがありますが、本当に優雅で気品のある皇女の身のこなしが板についていると思います。世間知らずぶりも笑えます。物を買ったらお金を払わないといけないとか、基本中の基本を無視する人って少しでも後ろめたそうにするもんだと思うのですが、それを本人が何の疑いもなくやっているという設定がいかに庶民の暮らしを知らない王女様なのかということがわかって面白いです。あまりにも純粋な彼女に、最初はこっそり隠し撮りしてスクープとして大もうけしようと考えていた新聞記者とカメラマンが、その魅力にはまって儲け話を捨ててしまった気持ちがわかる気がします。最後の記者会見のやり取りも絶品です。
アン王女
王女としてジョーと向かい合ったアン。ジョーと二人で過ごした日を決して忘れないという切ない愛の言葉。
アン王女
ラストシーンの新聞記者の質問に答える場面で、ローマで出会ったジョーの事を思いながら、公の言葉で彼に伝えた言葉。
アン王女
人生とはどういったものであるかというからこそいうことができた言葉