ベン・ハーのあらすじ・作品解説
「ベン・ハー」は、1907年、1925年、1959年、2003 年に映画化されている。 中でも、1959年に公開されたウィリアム・ワイラー監督・チャールトン・ヘストン主演のベンハーは、アカデミー賞の11部門を受賞しており、最もポピュラーな作品となっている。この映画には、約54億円もの制作費が投入されることになったが、世界中で大ヒットとなり、この映画1本で倒産寸前のMGMを立て直すことができたと言われている。 原作は、1880年にルー・ウォーレスの発表した同名の小説で、ローマ帝国時代のユダヤ人である主人公の数奇な生涯を描いたフィクションであるが、イエス・キリストなど歴史上の人物も数多く登場している。1936年にマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」が発行されるまで、全米で発行部数が一番のベスト・セラーであったという記録を持つ。 なお、1907年と1925年の映画はまだサイレントであり、2003年の映画はアニメとなっている。
ベン・ハーの評価
ベン・ハーの感想
ベン・ハーとキリストという大きな存在
悲惨な奴隷制度現在では奴隷のような制度は廃止されているため、過去に合った奴隷制度でどのような事が行われているかわかりません。「ベン・ハー」では、人間なのに物のように扱われてきた奴隷達を、感じる事ができました。特に、船の中の漕ぎ手は全て奴隷を使い、エンジンのように休む暇もなく働かされ、使いものにならなければ、簡単に廃棄される奴隷の悲惨さは、なんとも言えませんね。人を奴隷として、物のように扱えるのはどうしてなのだろう?と考えると、やられた人の気持ちになれないということに、他ならないのではないでしょうか?もしも、奴隷にやった事と同じような仕打ちを自分が受けたらと、想像したのなら、そのような悲惨な目に合わなかったかも知れないと思います。この事は、現在の人間にもつながり、相手の立場となる想像力があれば、事件や暴力が少なくなるのでは?とも思いました。 キリストの出現キリスト教の信者ではないけれども...この感想を読む
有名なレース部分も面白い
とても長い映画で、しかもキリスト教がらみのエピソードも多いのですが、典型的な古きよき時代のハリウッドというタイプの作品だと思います。この時代の映画でイエス・キリストを描くときの典型として、決してキリスト本人の顔を映すことはありません。ベン・ハーといえば、戦車レースのシーンが有名だと思います。因縁のあるもと親友との対決も見所ですが、善のベン・ハーが白馬が引く戦車に乗り、悪の元親友が黒馬の引く戦車を操るという剪定も善・白で悪・黒という単純発想がわかりやすいと思います。こういうところも若干、宗教色が濃い作品だなと思いますね。映像は、こういう昔の映画独特の雰囲気があり、きれいだと思います。今のようにコンピューターでいくらでも画像処理ができる、という時代でなかったときにこういうお金をつぎ込んだ作品ができたのはさすがにハリウッドの黄金時代だなと感じる作品です。
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