許されざる者のあらすじ・作品解説
許されざる者は1992年公開のワーナーブラザーズ製作によるアメリカ映画である。主演、監督、製作のクリント・イーストウッドが恩師であるセルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げた作品であり、第65回アカデミー作品賞、監督賞を含む4部門を始めとし、多数の賞を受賞した。 この作品は、かつては伝説のガンマンで今は足を洗い貧しい農夫として暮らしているマニーのもとに賞金首の追跡話が舞い込み、悩んだ末子供の為にとかつての仲間と引き受けたが、厳しく銃規制を行う保安官に仲間の一人を拷問によって殺された挙句更にその遺体を晒され、血で血を洗う復讐の連鎖が描かれた西部劇である。 2013年には日本の江戸時代を舞台として李相日監督、渡辺謙主演で日本の時代劇映画としてリメイクされ、これはアカデミー作品賞受賞作品が日本映画としてリメイクされた最初の事例である。 この作品は2004年にアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録された。
許されざる者の評価
許されざる者の感想
アカデミー賞4部門に輝いた西部劇
暴力を生み出す者は、暴力をふるわれる者と同じくらい深く傷つき、そして消すことのできない罪悪感に苛まれることになるというテーマを、イーストウッド監督は正面から描き出しています。保安官とアウトローが同じようにこの映画の中では振る舞い、相手を背中から撃ったり、銃を持たない相手を撃ったりします。暴力が暴力を生み出してしまうその連鎖は、私たちにその残虐行為の虚しさを語りかけてくれます。1992年度アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞、助演男優賞(ジーン・ハックマン)、編集賞を受賞したクリント・イーストウッド監督の傑作西部劇です。この映画でも西部の美しい風景が、人間のあさましい振る舞いと対比されていて一層効果を上げています。
大義名分で解釈を変えよう
クリントイーストウッドは良い作品残してます。これもその一つです。主人公はその昔、賞金稼ぎしてました、今は貧乏だけど普通の家庭生活。仲間も同じ。彼の仕事の賞金稼ぎは合法ですが、果たして自分には人を狩る権利はあるのかと自分の中で悶々としています、どんな言い訳をしようが、自分はどうなのだと光の当て方で影が変わるように、リバタリアンのイーストウッドはアナタに尋ねます。「許されざる」とは解釈が違うと、殺人は正当防衛とか、インデアンの虐殺は、フロンティアスピリッツだとか、大義名分の言い訳をして、やっているのは本当に良いことなのかと正義の裏にある残虐性と自己欺瞞を突きつけるのです。ちなみにアメリカでは賞金かけて在るお尋ね者を捕まえるのは合法です、条件があって生きててなら幾らとか、死んでても良いから捕まえろとか、在ります。
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