ケープ・フィアーのあらすじ・作品解説
ケープ・フィアーは1991年製作されたサイコスリラー映画で、1962年に公開された「恐怖の岬」のリメイク作品である。 16歳の少女に暴行した罪により逮捕され法廷で裁かれることとなったマックス・ケイディは暴行罪により14年の懲役刑が下った。だが彼はこの判決に不服を感じていた。というのも法廷で自分を弁護しようとしなかった弁護士のサム・ボーデンは被害者の少女に肩入れし依頼人であるマックスに罪が重くなるように裁判を進めたからである。これをマックスは裏切り行為と逆恨みしサムに復讐しようと決意するのである。 14年の刑期を終え出所したマックスは復讐を果たすためサムとその家族の前に姿を現す。愛犬が殺されサムの愛人が襲われるがマックスの犯行だと決定づける証拠がない。さらにさらに妻のレイや娘のダニエルにマックスが近づこうとしているのを知ると、私立探偵のカーセクを雇い力ずくでマックスを町から追い出そうとするが、逆に暴行罪で訴えられてしまう。
ケープ・フィアーの評価
ケープ・フィアーの感想
復讐に燃える男
善人・悪人と役を選ばずに好演するロバート・デ・ニーロが復讐に全身全霊を傾ける恐ろしい前科者を演じる。不当な理由で自分の弁護を怠った弁護士への復讐である。最初尻尾をつかませない嫌がらせから始まり、巧妙に罠を仕組んで弁護士一家を追い詰めてゆく。クライマックスの嵐吹きすさぶ中の船のシーンで、ついに復讐を果たそうとする前科者が、弁護士の遵守すべき法を言ってみろと叫び、自分がそらであんじて見せるシーンがあるが、この男の才能と強靭な意志がただ復讐のためだけに費やされたことはなんだか悲しい気がする。ただ、この作品スリラーとしてはあまり怖くない感じがする。どうも淡々とした気分で観てしまった。
豪華キャストが送る本格的サスペンス
1962年の映画、恐怖岬のリメイクです。強姦犯として長期間服役していたロバート・デ・ニーロ扮する主人公は、自分が服役したのは弁護士のせいだと逆恨みをして、弁護士の愛人を襲い、弁護士の妻や娘をも狙おうとした。逃げ切れなくなった弁護士一家は、岬の突端にある小屋にこもるが男の攻撃が始まった……。弁護士役はニック・ノルティ、その妻役はジェシカ・ラング、娘役はジュリエット・ルイス。もとはデ・ニーロが弁護士役でニック・ノルティが強姦犯役でしたが、キャストを変えたところ大成功しました。デ・ニーロがこんなに悪人を演じるのはかなり珍しく、さすがアカデミー賞俳優は違うなと感心しました。娘役のジュリエット・ルイスが時々大人っぽい表情をしてデ・ニーロを見つめるシーンは、タクシードライバーの劇中でジョディ・フォスターがデ・ニーロにした表情を思わせるシーンがあり、ドキドキしました。この作品はサスペンスなので、最後は崖...この感想を読む
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