嵐が丘のあらすじ・作品解説
嵐が丘はエミリー・ブロンテの同名小説を映画化した作品である。 1939年にアメリカで公開が行われた作品で、監督はウィリアム・ワイラーである。 同作はアメリカで最も権威のある映画賞であるアカデミー賞において、7部門にノミネートされ、見事に撮影賞で受賞を果たした作品となっている。 メインキャストではキャシー・リントン役をマール・オベロンがヒースクリフ役をローレンス・オリヴィエ、エドガー・リントン役をデビット・ニーブンが演じている。 物語は孤児であったヒースクリフの壮絶な復讐劇が描かれた作品となっている。舞台はイギリスのヨークシャーの人里離れた田舎となっており、この地に越してきたロックウッドが近隣の屋敷に住むヒースクリフを訪ねるところから物語は始まる。その後、ロックウッドはヒースクリフとこの地にまつわる様々な過去を知ることとなる。 なお、この1939年版の評価を受け、のちにメキシコやフランス、さらには日本など舞台設定の国を変えて、映画化がされるなど後世にも、大きな影響を及ぼした作品である。
嵐が丘の評価
嵐が丘の感想
魂の底から愛を叫んでいる、そんな物語です
歴史的に有名な名作を映画化したものです。少し古臭さを感じますが、それ以上に愛することの力強さと、はかなさを新鮮に味わうことができた気がします。愛している人が、自分自身である、そんな言葉を叫ぶ意味を理解することは、私には難しく、重たく感じました。愛し合う二人が、実は魂のレベルで愛し合い、魂のレベルで一つだったんだ、そんな風に感じているのかと、見た後で思いました。大学時代に文学史の授業で何となく聞いたことのあるタイトルと、「ロマンスだ」という教授の言葉を思い出しながら見ましたが、消化不良を起こすような重たさを感じてしまいました。歴史的名作のストーリーに触れたい、という時にはまた見たいと思います。