エビータのあらすじ・作品解説
エビータは、アラン・パーカー監督の作品であり、1997年第69回アカデミー賞「主題歌賞(You Must Love Me)」受賞、1997年第54回ゴールデングローブ賞「最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)」「最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)」「最優秀主題歌賞」を受賞した。映画の元となったのは、アンドリュー・ロイド=ウェバーの同名ミュージカルであり、アラン・パーカー/オリヴァー・ストーンが脚本を担当した。 エバはアルゼンチンの田舎に生まれ15歳の時に出会ったタンゴ歌手の愛人となり、貧しかった家を抜けだした。ブエノスアイレスに住み、愛人を次々と変えていき、ラジオの仕事から女優となりついには国民的スターへと成長を遂げる。エバは陸軍大佐であるペロンと知り合うが投獄されてしまう…。 マドンナ:エバ・ペロン、アントニオ・バンデラス:チェ、ジョナサン・プライス:フアン・ペロン等がキャスティングされた。
エビータの評価
エビータの感想
全盛期のマドンナのカリスマとパワフルさが、エビータの生命力を体現していて引き込まれまる素晴らしい映画
この映画は、アルゼンチンのファーストレディだったエバ・ペロンを描いたミュージカル映画です。ミュージカルの映画化作品です。政治評論家の副島隆彦氏が著したアメリカ政治映画本「ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ」を読んで興味を持っ他のがきっかけで見ましたが、とても面白かったです。2013年には同じミュージカルとして「レ・ミゼラブル」が世界的に話題になりましたが、私は運命に翻弄されながらも生き延びるジャン・ヴァルジャンよりも、時に美貌と肉体を武器にし、野心と才能で運命を切り開くエバ・ペロンを描いたこの「エビータ」の方がずっと好きです。劇中、アントニオ・バンデラス扮する男が終始エヴァの生き方や大衆への人気に対し、嫌味な言葉をぶつけますが、この男こそは、ペロン政権下のアルゼンチンから亡命した革命家のチェ・ゲバラがモデルだったんですね(Wikipedia情報)。全編が歌(ミュージカル)でつづられ、全盛期のマド...この感想を読む
アルゼンチンを倒した女
1996年のアメリカ映画。アンドリュー・ロイド=ウェバーのミュージカル「エビータ」の映画化、アルゼンチンのファーストレディだったエバ・ペロン(1919-1952)を描いた。 このエバペロンはアルゼンチン傾国の原因を作り、フイリッピンのイメルダマルコスと同じ事をした。この共通点は両者ともスペインの植民地だったこと。アンドリュー・ロイド=ウェバーは1992年にナイトに叙勲され、97年に一代貴族シドモントンのロイド=ウェバー男爵(Baron Lloyd-Webber of Sydmonton)に叙爵された。英国きっての稼ぎ頭である。英国経済は彼と女王で持っているようなものである。そしてマドンナはたぶん、一代貴族の称号を得るであろう、彼女はアメリカ人だが、世界中で活躍し、英国に住み英国人の子供の母である、ゆえに税金を英国に納めている。セックスシンボルだなんだかんだのスキャンダルは「アメリカ人のマドンナが、、、」語られるであろう。この感想を読む
聖女なのか魔女なのか?
マドンナがエヴァ・ペロンを熱演した本作。この作品以前のマドンナといえば、本人のイメージそのままの作品出演が多かったので(「BODY」とかね…)、本人もいっちょうやったろう!と気合いを入れているのがよくわかります。「アルゼンチンよ泣かないで」を歌うシーンは、さすがにちょっと鳥肌ものでした。次々に男を乗り換え、ダンサーからファースト・レディへとのし上がり、民衆の味方を語りながら贅沢三昧…という、アンビバレントな人物を、マドンナはよく演じていると思います。特筆すべきは「チェ」という狂言回し的な役のバンデラスでしょう。彼の朗々とした歌声が聞けたのが実は何よりの収穫だったりして(笑)
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