神様を証人に誓う。 もう二度と飢えに泣きません。 家族も飢えさせません。 そのためには騙し、盗み、人をも殺すでしょう。 私は神様に誓う。もう二度と飢えに泣きません。
スカーレット・オハラ
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『風と共に去りぬ』は1939年に製作されたアメリカ映画で、アカデミー賞主演女優賞を始め9部門の受賞に輝いた不朽の名作である。監督はヴィクター・フレミングで、マーガレット・ミッチェルの原作を、3年の歳月を費やし、3時間42分という大長編映画として完成させた。主演はヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブル。ハリウッド映画史上不滅の最高傑作とも言われているこの作品の、日本での初公開は1952年である。 南北戦争勃発直前のアメリカで、南部の大富豪の娘として生まれたスカーレット・オハラは、御曹司アシュレーに思いを寄せる。しかし彼の心は優しい女性メラニーを見つめていた。スカーレットは評判のよくないレット・バトラーに会い、彼の態度に憎しみを覚えながらも、どこか惹かれるものがあった。突然戦争は始まり、何もかもが音を立てて変化していく。戦争の混乱の中、スカーレット・オハラの生き様が描かれるこの映画は、彼女の恋の物語でもあり、戦争という烈風に翻弄されながらも逞しく生きた女性の物語でもある。
この映画は4時間近くあり、観る時には意気込んで観ないとダメな映画だ(トイレに行っておくことを忘れずに)。私はやるべきことが全て終わって落ち着いてゆっくりできる夜に観ることにしている。かなり昔の映像なので、映像の鮮明さはない。しかし、主人公スカーレットオハラを演じているビビアンリーの輝きで満たされた4時間になる。とにかく、主人公の負けん気の強さがすごい。元々はお金持ちの家に産まれて何不自由ない生活をしていたのに、いきなり戦争が開始され、母親の死や、愛していた故郷の土地がボロボロになったことをきっかけに彼女に元々あったが眠っていた負けん気の強さがここで呼び起こされる。「もう二度と家族を飢えさせません、どんな方法を使っても」と、荒れ果てた故郷の土地で決意する彼女の姿には鳥肌がたった。それ以降の彼女の生き方は、本当にどんな方法を使ってもお金を稼いでいた。愛していない人との結婚など、女性としては尊敬...この感想を読む
マーガレット・ミッチェル原作の小説を映画化した歴史大作。19世紀アメリカの南北戦争という激動の時代を生き抜いた女性、スカーレットの波乱に満ちた半生を描いた作品。壮大なスケールの物語に、気性の強いスカーレットが負けていません。ビビアン・リーの存在感は大きく、決して好かれる性格ではないスカーレットが、彼女独特の魅力で可愛らしく見えてくるのが不思議です。周りの人を不幸にしても我が道を行く彼女の生き方には賛成できませんが、誰にどう思われようと、最後まで自分を貫き通す勇気、強さを持つ素晴らしさを教えてくれた作品でした。4時間という長さを感じさせない、永遠の名作です!
本当にこのスカーレットを観たら、今後この物語を映像化することはできないのではないだろうかと思うくらい完璧なスカーレット。小説の中から呼び出されたかのようなレット・バトラー。アメリカ南部の大農園でのヨーロッパ貴族をお手本にしたような生活と敗戦により何もかもが無くなったところから這い上がっていく課程。もともと原作も面白いのだけれど、この完璧な2人のキャスティングにより映画がより生き生きと仕上がっていると思う。宣伝ポスターなどにもよく使われるスカーレットとレットのアトランタ脱出後の別れのシーン、「神様を証人として誓います。生きている限り自分も家族も決して飢えない、飢えさせない。」と誓うシーン、言うまでもなく最後の「tomorrow is another day」、決め手の場面も数多く、永遠に残る作品だと思う。
スカーレット・オハラ
南北戦争で北軍に財産や食料、大切な思い出の品々など全て奪われ、大切な家族を守るすべもなく途方に暮れているときに、このままではいけない、しっかりと生きて家族を、大切なものを守らなければいけないと思い直し、力強く生きていく決心をした場面です。
スカーレット・オハラ
自身の子どもや友人も亡くし、夫も去って行った時に使われた名言
スカーレット・オハラ
夫に去られたスカーレットが絶望の状況にも関わらず、上を見上げて言う言葉