ももへの手紙のあらすじ・作品解説
ももへの手紙は2012年に公開され、瀬戸内の小さな港町を舞台にしたアニメ映画で、監督は沖浦啓之監督である。 主人公ももは父と喧嘩をし、心にもない言葉を父にぶつけてしまう。父と分かりあないまま、父は事故で亡くなってしまう。母と共に瀬戸内の港町に移り住んだももは父の死を受け入れられず、港町の生活にも、周りの人にも打ち解けられずに心を閉ざしていた。ある日ももは空から降ってきた水滴に触り、イワ・カワ・マメという3匹の妖怪と出会う。3匹の妖怪たちは見守り組という使命をもった妖怪たちであった。妖怪たちとの出会いにより、ももは大きく成長しやがて心を開くようになる。 2011年12月15日に、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の優秀賞を受賞、2012年には第16回ニューヨーク国際児童映画祭の長編大賞を受賞、更には2013年3月、芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞した。 港町の人々や美しい情景、また3匹のどこかお茶目な妖怪と主人公ももとの心温まるストーリーである。
ももへの手紙の評価
ももへの手紙の感想
埋もれ気味の良作
映画館でアニメといえばジブリですが、この作品も家族愛をテーマにした素敵な作品です。アニメ映画なので、アニメ好きかつジブリ系が好きな人が見に行こうと思わないと見ない作品だったので、もったいないなと思います。ファミリー層は、アニメ映画は有名どころにしか見に行かないですからね。この作品は、広島の田舎に母親と一緒に引っ越してきた女の子が主人公の話で、ある日妖怪を見てしまうことからストーリーが始まります。そして、この女の子には、死んだ父親がおり、亡くなる前に父親にひどいことを言ってしまったことをひどく後悔しています。そして、父から「ももへ」という、文章の書いていない手紙が遺されます。なんて書いていたのか、というのを妖怪に頼んで父親に聞こうという流れです。ストーリーは、ファミリー向けに分かりやすい展開なのですが、「人狼 JIN-ROH」の沖浦啓之監督が7年かかって作り上げたという前提を知って見に行ったアニメ...この感想を読む
最近見て結構感動しました!
主人公のももちゃんはお父さんが死んでお母さんの生まれた故郷に変えるのですが、お父さんと喧嘩をした日に、お父さんが死んでしまって、かなり後悔をしていました。そんなこともあってか、東京からいきなり田舎に引越し中々その土地にもなれなくて、友達も中々できなかったときに、家の物置小屋で妖怪と友達になります。しかもももちゃんのお父さんのことを知っている妖怪で、ももちゃんに見られることをビックリしながら、初めは、悪い妖怪なのかと思って見ていたらその逆でとってもいい妖怪さんでした。ももちゃんが気にしていたお父さんの問題も手紙を送ってくれたことで解決して、何より友達まで出来てちょっとした恋もあってとにかくとっても面白いアニメです。
瀬戸内の自然、キモカワ妖怪、ももの勇気と、前川清
都会っ子のももが、父が亡くなったのもあって母の地元の島に移住してきた。もちろん「え~帰ろうよ~」ってなりつつ、それでも島で生活していかなくてはならない。そんなももに見える、妖怪3人(匹?)。ももはそりゃもう驚くも、やりたいようにやる妖怪の弱味を握ることで、妖怪に対する若干の制御に成功。いや、それでも概ねやりたいようにやるんですけど。そして母のピンチに立ち上がるもも。ゲゲゲの鬼太郎すら頑なに見ようとしなかった私ですが、今作は概ね妖怪がまあまあシュールなのでその面白さから次第に見慣れてきて、いつのまにか平気になってきました。基本的に兎に角背景も人も(妖怪も)、絵の感じがリアルで凄く綺麗。実写では出せない味わいってありますよね。3妖怪の声が西田敏行さん・山ちゃん・チョーさん。母は優香さん・ももは美山加恋ちゃん。スッと入ってくる出来上がりです。確かにこの作画の雰囲気にザ・声優声っていうのは確か...この感想を読む