瀬戸内の自然、キモカワ妖怪、ももの勇気と、前川清
都会っ子のももが、父が亡くなったのもあって母の地元の島に移住してきた。 もちろん「え~帰ろうよ~」ってなりつつ、それでも島で生活していかなくてはならない。 そんなももに見える、妖怪3人(匹?)。ももはそりゃもう驚くも、やりたいようにやる妖怪の弱味を握ることで、妖怪に対する若干の制御に成功。いや、それでも概ねやりたいようにやるんですけど。 そして母のピンチに立ち上がるもも。 ゲゲゲの鬼太郎すら頑なに見ようとしなかった私ですが、今作は概ね妖怪がまあまあシュールなのでその面白さから次第に見慣れてきて、いつのまにか平気になってきました。 基本的に兎に角背景も人も(妖怪も)、絵の感じがリアルで凄く綺麗。実写では出せない味わいってありますよね。 3妖怪の声が西田敏行さん・山ちゃん・チョーさん。母は優香さん・ももは美山加恋ちゃん。スッと入ってくる出来上がりです。 確かにこの作画の雰囲気にザ・声優声っていうのは確かにあんまり馴染まないかも? 作品としてリアルさを追求するにも、話にはメリハリの度合の調節は必要なような、でも何てことのないシーンが一杯っていうのもそれはそれで嫌いじゃないなあと思いました。 どこを切り取ってもハラハラドキドキ!みたいな映画が好きな人には物足りないかもしれません。 でも亡き父との小さくて大きな確執の顛末は、切なくも素敵で見守りたくなります。
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