魔界都市<新宿>のあらすじ・作品解説
「魔界都市<新宿>」は菊地秀行原作の小説を原作とするOVA作品である(1988年公開)。 20世紀末に起こった謎の大地震「魔震」により壊滅した新宿。 遺伝子工学研究所の被害により発生した怪生物や多発する怪奇現象によって復興計画は断念し、地震から数十年後の2030年、その地は怪異と暴力が渦巻く「魔界都市・新宿」と化していた。魔界と人間界の融合をもくろむ闇の魔道士レビィ・ラーは世界平和の命運を握る政府の要人ラマの暗殺を計画。ラマの娘サヤカと、邪悪を滅する「念法」の使い手・十六夜京也(いざよい きょうや)は魔道士と対決するために「魔界都市・新宿」に赴くのであった。 本作は1987年に公開された菊地秀行原作のアニメ作品「妖獣都市」と同じく、川尻善昭が監督を担当している。質の高い作画や独特の美術は共通しているが「妖獣都市」と比べると主人公の年齢層も下がり、エログロ表現も比較的マイルドになっている。 第5回日本アニメ大賞 オリジナルビデオソフト最優秀作品賞を受賞。
魔界都市<新宿>の評価
魔界都市<新宿>の感想
作品タイトルに違和感!?
作品タイトルの面白さ「魔界都市<新宿>」という作品タイトルから面白さが漂っています。「魔界都市」という空想の世界を思い浮かべる世界観、そして、実際に存在する地名である「新宿」、この2つのイメージが合致しないことが面白いのです。現実社会における「新宿」とは、日本の首都である東京の大都市です。そこには、魔界都市というものを感じさせる要素は一切ありません。印象が異なる2つを組み合わせることで、興味をそそられるものは強いのではないでしょうか。コンテンツとの初対面で、強烈なインパクトを放っているのが、「魔界都市<新宿>」なのです。アニメ本編においても、新宿という都市が、魔界都市になってしまうという面白い物語が展開されていました。現実の新宿とは、あまりに印象が違う世界観の物語で、アニメ本編に引き込まれてしまうものがあります。作品タイトルとアニメ本編の内容に、引き込まれてしまう魔力のようなものを感じ...この感想を読む