ホリー・ガーデンの評価
ホリー・ガーデンの感想
究極の癒し本。
「きらきらひかる」と同様、何度も何度も読んでいる本の1つです。疲れているときや現実逃避したいときなどに読んで癒されています。この作品は、私にとって小説というよりも音楽に近い存在です。集中しなくてぼんやり読むことができます。作者があとがきで「余分な時間ほど美しいものはない」と語っているのにとても共感しました。そうなんです、この作品は余分なこと、無駄なこと、役に立たないことばかりでできています。読み終わった後に、鮮明に心に残るものはありませんが、日常のささいなことがキラキラして、さらに愛おしく感じてきます。私は果歩のような女性が好きです。彼女は「きらきらひかる」の笑子にフワフワした危なげな雰囲気が似ています。そして、特に彼女が作るキチンとした夜ゴハンの描写は本当に美味しそうで気に入っています。